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名建築とマティスの共演楽しんで 大原美術館 有隣荘の特別公開開始

有隣荘の洋間に展示された「マティス嬢の肖像」を楽しむ来館者
有隣荘の洋間に展示された「マティス嬢の肖像」を楽しむ来館者
有隣荘2階和室に展示された切り絵作品に見入る人
有隣荘2階和室に展示された切り絵作品に見入る人
有隣荘1階の和室に展示されたデッサン
有隣荘1階の和室に展示されたデッサン
 大原美術館(倉敷市中央)は7日、大原家旧別邸・有隣荘(同所)の特別公開を始めた。邸内には「マティス 光と色と」と題し、美術館が所蔵するフランスの画家アンリ・マティス(1869~1954年)の作品を展示。観光客らが名建築と名画の共演を楽しんでいる。23日まで。

 有隣荘は1928年に建てられた和洋折衷の邸宅。美術館を創設した実業家大原孫三郎(1880~1943年)の依頼で、美術館本館なども設計した建築家薬師寺主計(1884~1965年)=総社市出身=が手掛けた。黄緑色の屋根瓦から「緑御殿」とも呼ばれる。普段は非公開。

 マティス作品は、1階の洋間と1、2階の和室に計10件を並べた。このうち洋間に飾られた「マティス嬢の肖像」は、美術館の名画収集で知られる画家児島虎次郎(1881~1929年)がマティス本人から直接購入したもので、黒色の背景には当初、青色で南仏の空や海が描かれていた可能性があることなどが解説されている。

 1階の和室は女性のデッサンを紹介。2階の和室では最晩年に制作された作品集「ジャズ」から色彩豊かな切り絵作品10点を並べた。14日から別の切り絵作品10点に入れ替え、計20点を紹介する。

 北海道から訪れた女性(61)は「美術館ではない空間で見ると、作品の魅力がより際立つ。和室ともよく調和している」と話していた。

 「独特の色彩表現で描かれたマティスの作品が、刻々と変化する光の陰影に呼応して見せるさまざまな表情を楽しんでほしい」と孝岡睦子学芸員。午前10時~午後4時、一般千円、小中高生500円。問い合わせは大原美術館(086―422―0005)。

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