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新聞づくり 学生目線で課題意識を コンクール前回受賞校に聞く

新聞製作について話し合う倉敷商業高生徒会選挙管理委員会のメンバー
新聞製作について話し合う倉敷商業高生徒会選挙管理委員会のメンバー
オンラインで取材する岡山南高新聞部のメンバーら
オンラインで取材する岡山南高新聞部のメンバーら
第11回おかやま新聞コンクール「新聞づくりの部」で高校の最優秀賞に選ばれた倉敷商業高生徒会選挙管理委員会の「倉商センカン」
第11回おかやま新聞コンクール「新聞づくりの部」で高校の最優秀賞に選ばれた倉敷商業高生徒会選挙管理委員会の「倉商センカン」
優秀賞に選ばれた岡山南高新聞部の「岡山南新聞」
優秀賞に選ばれた岡山南高新聞部の「岡山南新聞」
 小中高校生らが対象の「第12回おかやま新聞コンクール」は、11月末まで作品を受け付けている。前回の「新聞づくりの部」で優秀な成績を収めた高校に新聞製作のポイントを聞くと、学生目線で課題意識を持ったテーマ設定や丹念な取材の重要性を挙げた。

 令和初の衆議院議員選挙を題材にして前回の2021年度、最優秀賞に輝いた倉敷商業高(倉敷市白楽町)。生徒会選挙管理委員会の3年生(当時)が、若い世代が選挙に行く意義や実際に投票券が届いた時の気持ちなどを自らの言葉でつづった点が、優れていると認められた。

 本年度の同委員会3年の8人も、選挙をテーマに新聞作りに取り組んだ。「全生徒に選挙や政治に関心を持ってほしくて、昨年同様に新聞で訴えることにした」と委員長の竹下陽菜さん(18)。

 今年7月の参議院議員選挙を前に、内容が重ならないよう執筆内容を分担。副委員長の山本暖佳さん(18)は「高校生ならではの目線で、自分が知りたいと思うことを取り上げた。どんな内容にするか、取材前に良く話し合うことが成否の鍵」という。書き上げた記事を見直すことも大事で「偏った記事になっていないか、全員で意見を出し合った」と、大池諒さん(18)は話す。

 紙面では「見出し」で注目を集めることも大切。効果的な言葉選びに時間を掛けたという、副委員長の稻田碧海さん(17)は「見出しのほか、内容が一目で分かるように表を使うなど見栄えに注意した」と発信力の重要性を強調した。

 ◇

 岡山南高(岡山市北区奥田)新聞部は前回、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに取材して優秀賞を受賞した。「SDGsについてどれぐらい知っているか」などのアンケートを行い、理解度や行動をまとめた点が評価された。

 「アンケートは、答えやすくするために選択式にして、設問を少なめにする工夫が必要」と、部長の3年岡本奈々さん(18)。

 現場を訪れたり、実際に人と会ったりする取材が十分にできない場合は、オンラインや電話を活用するという。同部は今年5月、ウクライナ避難者支援のボランティアをする人をオンラインで取材。岡本さんは「ロシアのウクライナ侵攻を、どこかひとごとのように感じていたが、『生の声』を聞くことで自分たちが向き合っていかなければいけないことだと感じた」と話す。

 「インターネットや本を使う場合は、官公庁や企業の公式ホームページ、出版元が確かな書籍などを選ぶことが正確な情報収集につながる」と、NIEアドバイザーでもある顧問の畝岡睦実教諭。「新聞を作るには、普段から身の回りに目を向けることが大切。それで作り手は社会全体への問題意識を持つようになる。読者が『自分事』と捉え、新しい行動に踏み出すことができる紙面を期待したい」と話している。

2部門で作品募集 11月30日まで


 「第12回おかやま新聞コンクール」(岡山県、県教委、岡山市、市教委、山陽新聞社主催)は、11月30日まで「新聞づくりの部」と「新聞感想文の部」の2部門で作品を募集している。

 ■新聞づくりの部 2022年1月以降に個人やグループで作った新聞が対象。サイズは小中学生がA4判~模造紙、高校生がA3判で、いずれも片面のみ。テーマは自由で、題字、日付、発行人を明記する。

 ■新聞感想文の部 22年1月以降の新聞記事を読んで書く。小学生は400~800字、中高生は800字~1000字にまとめる。記事の切り抜き(インターネットからのコピーは不可)を添付する。

 ■応募方法 学校からと個人、どちらでも応募可能。学校からの応募の場合、1クラス1点の割合で校内選考が必要。応募用紙(同社ホームページからダウンロード可)に必要事項を記入し、作品に添付する。〒700―8534 岡山市北区柳町2―1―1 山陽新聞社NIE推進部「おかやま新聞コンクール」係へ郵送または持参する。

 ■問い合わせ 同係(086―803―8075=平日午前10時~午後6時)。

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