今月Ｊ１Ｃ大阪を退団した元日本代表ＭＦ乾貴士選手（３４）が１５日、Ｊ２ファジアーノ岡山の練習に参加。午前１０時、ピッチであいさつした後、ランニングで体をほぐし、ＭＦ関戸健二選手とストレッチ。多くの報道陣やサポーターが見守る中、日本屈指のテクニシャンが再始動した。

　練習後、報道陣の取材に応じた乾選手は「しっかりとコンディションを上げたい」と語った。４月５日の柏戦後、「サッカーを辞めることも考えた。けれども、『サッカー辞めないで』との息子の言葉などで再起を決意した」と明かした。今後については「もしかしたらこのチームでプレーしたいと思うということも、ないことはないと思う。今はもう少し他のところを探りたいのが正直なところ」などと思いを口にした。　
















　乾選手はＣ大阪から２０１１年に当時ドイツ２部ボーフムに移籍。以降はスペイン１部エイバルなど欧州で長く活躍し、昨夏Ｃ大阪に復帰した。日本代表では１８年ワールドカップ（Ｗ杯）ロシア大会で１６強入りに貢献した。

　今季、４月５日の柏戦で途中交代を命じられた際、暴言を吐くなど不服な態度を示し、クラブから６試合の出場停止処分を受けた。５月に処分が解けたが、今月９日に契約解除が発表された。

　クラブによると、契約前提でなく、コンディション調整が目的という。練習期間は無期限。