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新庄産ヒノキのエレキギター完成 香山さん製作 硬質で音反響大きく

新庄村産ヒノキで作ったエレキギターを手にする香山さん
新庄村産ヒノキで作ったエレキギターを手にする香山さん
 岡山県新庄村で1世紀以上の年輪を刻んだ天然ヒノキからエレキギターが完成した。手掛けたのは村在住のギタービルダー香山裕樹さん(25)。数ミリ間隔のなめらかな木目に彩られたボディーが澄んだ美しい音色を放つ。香山さんは、SNS(交流サイト)を通じて製作過程やギター作りへの思いなどを発信し、共感してくれる人を増やしてギター製作を軌道に乗せるとともに、村の魅力や木材の価値も高めていきたいと誓う。

 香山さんが樹齢100年以上の村産ヒノキで作ったエレキギターは、柔らかな色合いとは裏腹に、ボディーは硬質で、弦からはじき出される音は大きく反響し、特に高音がよく響くのが特長だ。

 赤みがかった節や黒色の割れがある板材をあえて使い、ヒノキ本来の温かみが感じられるように仕上げた。エレキギターはマホガニーなどの外国産広葉樹を使うのが一般的だが、硬さはそれに全く引けを取らない。

 香山さんは、村が林業振興の一環で昨年導入した「CNCルーター」を活用。パソコンからのデータ通りに木材を自動加工できるため、労力を大幅に軽減できた。全て手作業で仕上げるフルオーダーよりはるかに安い価格設定ができ、今後もこのルーターを使ってギター製作で身を立てていく。SNS(交流サイト)を使ってPRし、受注につなげていく考えだ。

 構想から完成まで1年以上かかった。「貴重なヒノキを無償で譲ってくれた事業者さんや、製作を励ましてくれた音楽仲間らのおかげで、大きな一歩を踏み出せた」と多くの村の人たちに感謝する。

 新庄村は「村の森林資源の有効活用や、林業の6次産業化の推進につながることを期待している。村としても香山さんの取り組みをバックアップしていきたい」としている。

 ギターに関する問い合わせはメール(kouyama.guitarworks@gmail.com)。

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