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野生酵母使いクラフトビール 岡山県立大と3醸造所が開発

野生酵母を使ったクラフトビール「岡山和醸」と、開発に携わった(左から)藤田さん、中井さん
野生酵母を使ったクラフトビール「岡山和醸」と、開発に携わった(左から)藤田さん、中井さん
 岡山県立大(総社市窪木)と県内の3醸造所が、県内産のピーマンとキノコ、白桃から採取した野生酵母を使ってクラフトビール「岡山和醸(わじょう)」を開発した。それぞれが酵母の特徴を生かして醸造し、個性豊かな3品に仕上げた。17日に笠岡市で開かれるイベントでお披露目する。

 同大保健福祉学部栄養学科の田中晃一教授(発酵微生物学)の研究室は、自然界から集めた野生酵母約1200株を管理。そのうちビールの醸造に適した21株を選び、昨年7月に吉備土手下麦酒醸造所(岡山市北区北方)、六島浜醸造所(笠岡市六島)、真備竹林麦酒醸造所(倉敷市真備町箭田)へ製造を依頼した。

 吉備土手下は県内産のピーマンから採取した酵母を使用。瀬戸内産の塩やにがりを加え、フルーティーかつスパイシーに仕上げた。六島浜は爽やかな酸味を生むキノコの酵母を選び、笠岡市白石島産の桑の実を加えて鮮やかな赤色を引き出した。白桃の酵母を使ったのは真備竹林。かんきつ系の香りと甘みが特徴で、真備町特産の竹の表皮を加えて竹の香りをアクセントにした。

 今春、同大大学院保健福祉学研究科を修了した藤田沙慧さん(26)が21株の性質を分析。実験で醸造したビールに含まれるブドウ糖やアルコール度数などを調べ、各醸造所に特徴を伝えた。瓶のラベルは、同大デザイン学部の4年中井春花さん(21)が担当し、一つの絵を3分割し、白桃とピーマン、キノコを描いた。

 クラフトビールは、17日午前10時から笠岡諸島交流センター(笠岡市笠岡)で開かれる「ミナトの休日」で販売。1杯(約210ミリリットル)300円から味わえる。瓶入り(各330ミリリットル)の3本セット(2千円)も用意する。瓶入りのセットは数量限定で倉敷市内の酒販店でも取り扱う。

 2人は「県外の人にも味わってもらい、岡山をPRできれば」と話し、田中教授は「今後も県内の醸造所と協力し、岡山和醸の第2弾、3弾と開発を続けたい」と意気込んでいる。

総社市

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