山陽新聞デジタル|さんデジ

わら製の大蛇奉納 新年の無事願う 新見・哲西の奇祭「蛇形祭」

神社の境内に新しいわらの大蛇を取り付ける氏子ら
神社の境内に新しいわらの大蛇を取り付ける氏子ら
 700年以上前の鎌倉時代から伝わるとされる奇祭「蛇形(じゃがた)祭」(新見市重要無形民俗文化財)が5日、同市哲西町上神代の綱之(つなの)牛王(ごおう)神社一帯で行われた。氏子らがわらで編んだ大蛇を奉納し、新年の無事を願った。

 早朝から13人が同神社近くの集会所で作業。わらで蛇の頭を作った後、継ぎ足しながら3本の綱を編み、ねじり合わせて胴体に仕立てると、体長約12メートル、重さ約70キロ、胴回り約70センチの大蛇が完成した。

 氏子らは、大蛇を担いで神社へ移動し、昨年境内に取り付けた大蛇と交換した。

 氏子らによると蛇形祭は1282年、人や家畜を襲う大蛇を僧侶が退治したところ病気がまん延するなどし、蛇を模した綱を奉納し霊を祭ったのが始まりとされる。

 現在は氏子5世帯が受け継いでおり、男性(68)は「伝説にあやかり、来年こそは新型コロナウイルス禍が収束してほしいと願った。地元は過疎高齢化が進むが、伝統を絶やさないよう協力したい」と話した。

注目ニュース

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP