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【シーガルズ】ホーム戦観戦記 スピード感、迫力の「音」に驚き

 バレーボールV1女子・岡山シーガルズが30日、今季のホーム戦初勝利を目指し、ジップアリーナ岡山(岡山市)で東レ戦に臨んだ。観戦初心者の記者が「勝利の瞬間を見届けたい」と初取材を試みると、強烈なアタックの音、スピーディーな選手たちの動きなど、会場にいなければ味わえない臨場感を目の当たりにし、「大満足」の時間を過ごせた。
ポイントを決めて喜び合う岡山シーガルズの選手(今中雄樹撮影)
ポイントを決めて喜び合う岡山シーガルズの選手(今中雄樹撮影)

■音がすごい

まず驚いたのは「音」だった。アタックやサーブを打ったり、レシーブしたりするたび、ジップアリーナに、バシッ、ドスッと音が響きわたる。ボールが床にたたきつけられる音、ジャンプするときに床を蹴る音、フライングレシーブから着地する音…。コートサイドでは「次一本」など選手同士の掛け声も聞こえる。テレビ観戦の時とは比べものにならないほどの臨場感と迫力があった。
スパイクを放つ金田修佳選手(今中雄樹撮影)
スパイクを放つ金田修佳選手(今中雄樹撮影)

 選手によって音が違うのも面白かった。この日、8得点を挙げたアウトサイドヒッターの金田修佳選手は、切れ味鋭く「ピシッ」という感じだったが、相手チーム・東レの198センチのクラン選手は「ドフッ」と重く、まさに大砲といったイメージ。この音を聞けただけでも、会場に足を運んだ甲斐があった。
横っ飛びでレシーブする船田芽依選手(今中雄樹撮影)
横っ飛びでレシーブする船田芽依選手(今中雄樹撮影)

 もう一つ、テレビ観戦と違ったのは、ディフェンスで活躍する選手のすごさを感じられたことだ。テレビ観戦では、アタックやブロックなど攻撃陣に目が向きがち。だがコート全体を見渡せる会場での観戦では、強烈なアタックを恐れず受け止め、ルーズボールにも必死でくらいつく姿に釘付けになった。チームの持ち味でもある「粘り強い守備」を間近で見て、新たな観戦の魅力を発見できた。

■一体感

 今月16、17日、笠岡市で埼玉上尾との開幕戦に2連敗したシーガルズにとって、昨季準優勝の強敵相手に、ホーム初白星を狙った試合だった。第1セットはシーガルズが立ち上がり、宮下遥選手のトスから多彩な攻撃を見せてリード。しかし相手もクラン選手らの高い攻撃力で反撃する。一進一退の手に汗握る攻防はジュースにまでもつれ、26―28でセットを奪われる。第2、3セットは序盤に接戦となりながら、相手の攻撃に屈して連取され、ストレートで敗北。今季のホーム初勝利はお預けとなった。
トスを上げる宮下遥選手(今中雄樹撮影)
トスを上げる宮下遥選手(今中雄樹撮影)

 残念な結果にはなったが、会場の雰囲気は決して暗くなかった。DJ風のMCがとにかく盛り上げてくれるからだ。得点を挙げた選手の名前を呼んで鼓舞し、劣勢の時は「まず一本取ろう!」と呼び掛ける。新型コロナウイルスの感染防止で声を出して応援できず、観客は青と黄の張り扇を持ち、MCのコールに合わせて打ち鳴らす。観客数は836人とやや寂しい数字だったが、MCと張り扇による応援のおかげで会場に一体感が生まれ、最後まで盛り下がることはなかった。
張り扇を手に応援する観客
張り扇を手に応援する観客

 セット間には明誠学院高のチアリーディング部が見事なパフォーマンスを披露。試合終了後には、選手がコートの外周に立ち、サイン色紙などが当たる抽選会も行われ、観客を引きつける工夫が随所に見られた。観客席に誘導するスタッフの対応も丁寧で、会場全体にサービス精神があふれていた。

■また行きたい

 バレーボールのことはまったく詳しくない記者だが、トップアスリートたちの高い技術と身体能力を目の当たりにし、純粋に感動した。得点が次々入り、攻守の入れ替わりも早いため、1時間半足らずの試合時間が飽きることなく、あっという間に過ぎていった。
東レに敗れ、悔しそうな表情を見せる岡山シーガルズの選手(今中雄樹撮影)
東レに敗れ、悔しそうな表情を見せる岡山シーガルズの選手(今中雄樹撮影)

 ただ各ポジションの役割、チームや選手の特徴などを事前に調べていれば、もっと違った見方で楽しめたように思う。またホーム初勝利を逃した選手たちの悔しそうな表情しか見られなかったのは残念だ。勝った後の笑顔を期待しながら、もう少しバレーやシーガルズに詳しくなって会場に足を運びたくなった。

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