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緑川さん写真展 牛窓で1日開幕 戦後復興期の尾道モノクロで

尾道市で暮らす人々の様子をとらえた写真が並ぶ会場
尾道市で暮らす人々の様子をとらえた写真が並ぶ会場
 瀬戸内市出身の写真家・緑川洋一さん(1915~2001年)の作品展「モノクローム尾道」が10月1日、牛窓町牛窓の市立美術館で開幕する。日本が戦後の復興期を歩み始めた1950年代、尾道市で暮らす人々の貧しくも活気に満ちた様子をモノクロ写真80枚で紹介する。10月17日まで。

 緑川さんは邑久町裳掛地区出身。日大歯科医学校在学中に撮影を本格的に始め、卒業後は岡山市で歯科医院を営む傍ら、多重露光などの技を駆使した鮮烈な作品で「色彩の魔術師」と呼ばれた。

 会場には緑川さんが何年も足を運んだ尾道市でとらえた初期の作品を展示。赤ちゃんをおんぶする高齢男性や共同井戸から水をくむ若者、「家船(えぶね)」と呼ばれるテントのような船で暮らす母子など住民と同じ目線でカメラを向けた作品が並ぶ。鬼神が練り歩く奇祭「尾道ベッチャー祭り」で逃げ惑う子どもたちの写真も目を引く。

 同美術館は「当時の空気感や人々の生活の息遣いを感じてもらえれば」としている。

 月曜休館。入館料は一般400円、中学生以下無料。開館11周年を記念し、開館日の10月1日は市民に無料開放する。運転免許証など本人確認ができる身分証が必要。

 美術館市民ギャラリーでは、8月に新型コロナウイルス緊急事態宣言の影響で中止となった洋画家・清志初男さんの作品展を10月6日まで開く。問い合わせは同美術館(0869―34―3130)。

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