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岡山市長選 立候補者アンケート(上) コロナ対策、経済立て直しなど

(左から届け出順に)浦上雅彦氏、大森雅夫氏
(左から届け出順に)浦上雅彦氏、大森雅夫氏
 10月3日投票の岡山市長選は、無所属新人で前市議会議長の浦上雅彦氏(56)と、無所属現職で3選を目指す大森雅夫氏(67)の2人が舌戦を展開している。新型コロナウイルス感染症対応や人口減少対策などの課題にどう取り組むのか。主要政策に関する両候補へのアンケートを原則として原文のまま紹介する。(届け出順)

新型コロナ感染症拡大防止に向けた対策をどのように進めますか。


浦上雅彦氏 市民の不安を解消し、寄り添う姿勢が何より大切です。そのためにも、日々の感染状況に関する分析結果を開示し、市民に向けて希望が見えるメッセージを発信します。そしてPCR検査がいつでも気軽に何度でも受けられる環境を整えます。また自宅やホテルで療養中の患者さんも安心して顔の見える医療が受けられる体制を整備します。効果の高い薬の処方や点滴、在宅での酸素吸入など岡山市独自の踏み込んだコロナ対策を策定します。

大森雅夫氏 感染状況に応じて人流抑制等の対策を臨機応変に講じていきます。PCR検査は引き続き、市内診療所と連携して検査対象を濃厚接触者に加え、感染者との接触者まで広げて実施します。感染力の強いデルタ株から子どもを守るため、小中学校の感染対策をより徹底します。ワクチン接種は円滑な個別接種に加え、集団接種の会場数や接種時間の拡大等により、希望する全ての方の接種を少しでも早く完了するよう全力を尽くします。

コロナ禍でダメージを受ける地域経済をどう立て直しますか。


浦上雅彦氏 コロナ禍でダメージを受けている業種は飲食、卸売り、観光、タクシーとさまざまある一方で、国や市の補償対象から漏れて苦しんでいる中小零細事業者は少なくありません。業種ごとにしっかりと意見を聞き、現状を把握した上で的を射た施策を練り上げます。今こそ行政がきちんと地場企業を支えるべき時です。コロナ禍を100年に1度の大災害と捉え、財政調整基金の200億円を切り崩して補償の財源に充てます。

大森雅夫氏 昨年度は事業継続支援金等により事業者等を幅広く支援し、夏と年末年始には消費喚起を図るスマホ決済ポイント還元事業を実施し、岡山市の年末年始での消費支出額の対前年比が中国地方を10ポイント上回る大きな経済効果を生みました。本年度は事業者応援金等を実施した他、12月に第3弾のスマホ決済ポイント還元事業を実施予定であり、今後も市内の感染状況や経済状況、経済界の声等を踏まえ、必要な施策を適宜講じていきます。

西日本豪雨を踏まえ、災害に強い地域づくりをどう進めますか。


浦上雅彦氏 想定外の大災害にも耐え得る強靭(きょうじん)な岡山市をつくります。各地域の被害を人工知能(AI)で予測してコンピューターグラフィックスで映像化し、避難方法の在り方を再検討します。被害を想定し、それに応じた避難方法を確定させた上で、同日同時刻に市内全域で避難訓練を挙行します。2018年の西日本豪雨では岡山市内も大きな被害に見舞われました。排水ポンプの増強や土手の補修なども進めて、災害にしっかり備えます。

大森雅夫氏 豪雨災害の教訓を踏まえ、ソフト・ハード両面から災害に強く安全・安心な都市づくりを進めています。自助・共助の要となる自主防災組織は、結成促進により組織率は2018年の64%から94%に大幅に向上しています。今後、自主防災組織の活動活性化や個別避難計画策定支援、地域防災計画の改訂等を実施するとともに、床上浸水ゼロに向けたポンプ場整備や河川改修、用水路の水位の事前調整等の総合的な浸水対策等を推進します。

コロナ対応の歳出増や税収減の中、財政運営をどう考えますか。


浦上雅彦氏 全国と同様、岡山の経済は大打撃を受けており、市の財政もコロナ禍の前と後では状況が全く異なります。ワクチン接種が進んでコロナの感染状況が落ち着き、市民の皆さんの生活が元通りになるまでは緊急性のない大型予算を凍結するべきです。とりわけ事業費が約300億円にも上る岡山市役所新庁舎の整備事業はいったんストップさせ、本当に今必要なのか、低コスト化できる部分はないかなどを立ち止まって考えるべきです。

大森雅夫氏 新型コロナにより、市財政は大きな影響を受けていますが、感染拡大防止、事業者支援、市民生活支援を3本柱とする新型コロナ対策に必要な予算を投入しなければなりません。他方で、これまでの重点施策を着実に進める必要があります。今は新型コロナ対策に一般財源の投入が必要ですが、将来世代に負担を先送りしないよう、既存事業の見直しや有利な財源の活用などさまざまな工夫により、持続可能な行財政運営を行っていきます。

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