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津山市が普及に努める「こけない…

 津山市が普及に努める「こけないからだ体操」は他の自治体にも知られる。介護予防事業として町内会ごとに週1回程度行い、200カ所超で開かれている▼ただ、参加するのは8割以上が女性だ。男性も関心の持てることで体を動かそう、と市は認定農業士らに教わり野菜を育てる事業を始める。そんな記事が本紙作州ワイド版にあった。体操でも、野菜づくりでも介護予防だけでなく、課題の孤独・孤立対策にもなる▼新型コロナウイルス感染拡大で高齢者も社会や人とのつながりが減った。2021年版高齢社会白書はそう指摘している▼60歳以上を対象にした米国、ドイツ、スウェーデンとの国際比較調査で、友人、知人や近所付き合いが減ったと答えた人は55・3%に上った。4カ国の中で最も低かったが、親しい友人がいない割合は31・3%で最大だった▼地域の事情に応じた対策が大切だろう。総社市では、岡山県立大の学生グループが1人暮らしの高齢者を訪ねて話し相手になるサービスを始めたと倉敷・総社圏版が伝えていた。訪問を受けた女性は旅のファイルを広げ、せきを切ったように思い出話を始めたそうだ▼「一日中、一言もしゃべらない日があるという言葉が重かった」とリーダーが語っていた。それでも「学生だからこそできる何かを」という。その思いがうれしい。

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