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備前市長選 吉村氏が返り咲き 田原氏に競り勝つ

返り咲きを果たし万歳する吉村武司氏(中央)
返り咲きを果たし万歳する吉村武司氏(中央)
 任期満了に伴う備前市長選は11日投開票され、無所属前職の吉村武司氏(74)が現職の田原隆雄氏(76)、元市議で新人の木村正義氏(77)の無所属2人を下し、4年ぶりに市長の座に返り咲いた。

 2005年に旧備前市、日生、吉永町の1市2町が合併して誕生した同市は、閉鎖した店舗や事業所が目立つ市中心部の再生、人口減少対策、経常収支比率が岡山県内ワースト(97・1%、19年度)の財政の再建などが課題となっており、選挙戦でも争点となった。

 1月に出馬表明した吉村氏は、企業版と個人版のふるさと納税で自主財源を確保し、財政を再建すると強調。中学3年までの給食費と教材費の無償化、一戸建て市営住宅の整備などで子育て世代の負担を軽減し、人口減少に歯止めをかけるとも訴え、田原氏に602票差で競り勝った。

 当選の知らせを受け選挙事務所(同市伊部)に姿を見せた吉村氏は「市民が高齢化や人口減少の進む市の現状に危機感を持っていることを肌で感じた。市民の声を真摯(しんし)に聴き、市の発展に死力を尽くすことを約束する」と語った。

 田原氏は長年の懸案だった市所有の旧大型商業施設アルファビゼンの跡地活用に道筋を付けるなど4年間の実績をアピールしたが、及ばなかった。木村氏は広がりを欠いた。

 投票率は59・96%(男58・49%、女61・28%)と17年の前回を1・11ポイント下回った。当日有権者数は2万8627人(男1万3520人、女1万5107人)。

 吉村 武司氏(よしむら・たけし)自動車教習所運営のウエストジャパン興業会長、備前商工会議所会頭などを経て2013年の備前市長選で初当選。17年の同市長選で落選。関西大卒。備前市大内。

 ◇

 再選を目指した田原隆雄氏の落選が決まると、支持者ら約100人が集まった備前市東片上の選挙事務所は重苦しい雰囲気に包まれた。田原氏は「皆さんの期待に応えられなかったことを申し訳なく思う。私の力不足。これからは一市民として市の発展に尽くしたい」と話し、深々と頭を下げた。

◇開票結果◇
=選管最終=
当8331 吉村 武司 74無前(2)
 7729 田原 隆雄 76無現(1)
  789 木村 正義 77無新
   (無効318)

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