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金蔵山古墳 後円部の構造解明進む 岡山、27日に説明会

大型の花こう岩が並んだ墳丘3段目の葺石
大型の花こう岩が並んだ墳丘3段目の葺石
金蔵山古墳 後円部の構造解明進む 岡山、27日に説明会
金蔵山古墳 後円部の構造解明進む 岡山、27日に説明会
 古代吉備を代表する前方後円墳の一つ、金蔵山古墳(岡山市中区沢田、墳長約160メートル)で、岡山市教委による本年度の発掘調査が行われている。今回から後円部の墳丘調査に本格的に着手し、斜面を覆う葺石(ふきいし)や平たん面(テラス)の埴輪(はにわ)列が出土した。3段築造の各段で石の葺き方に違いが確認されるなど、手つかずだった後円部の構造解明が進んでいる。

 調査は金蔵山古墳の国史跡指定を目指し、2014年度から毎年実施。これまでは前方部中心だったが、本年度は初めて後円部のテラスなど計5カ所に試掘溝を設けた。

 葺石は各段の斜面から良好な状態で出土した。最上部の3段目は一辺約50センチもある大型の花こう岩が整然と並ぶのに対し、2段目は約10~30センチの花こう岩と流紋岩が密に組まれ、1段目は小ぶりな流紋岩が中心となっている。こうした違いは、見栄えの良い大型の石材を上部に配置した可能性や、各段で築かれた時期や作業した集団が異なったことなどが考えられるという。

 埴輪列は、上側(2、3段目間)と下側(1、2段目間)のテラスで計9本を確認。いずれも直径30センチ台の円筒埴輪の基底部で、テラスの中心部よりやや外周寄りに並ぶ。テラスの幅は上側が約5メートルあり、下側(約3メートル)より広いことも分かった。

 後円部の主要な墳丘施設が出土し、テラスの幅や傾斜角度から築造規格も導き出せる成果に、市教委文化財課の寒川史也主任は「金蔵山古墳の全体像の把握に近づいた。前方部での成果と合わせて、4世紀末ごろ中四国最大級だった首長墳の当時の姿に迫りたい」と話している。

 27日午前10時~午後3時に現地説明会を開く。現場は操山公園里山センター(同沢田)から徒歩約30分の操山山中。問い合わせは同課(086―803―1611)。

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