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豪雨被災の真備図書館30日再開 市民らの寄贈含め10万冊所蔵

30日に再開する真備図書館
30日に再開する真備図書館
小田川の自然と飛翔する鳥をテーマに制作した作品
小田川の自然と飛翔する鳥をテーマに制作した作品
 西日本豪雨で被災した倉敷市立真備図書館(同市真備町箭田)が30日、元の場所で再開する。外観はそのままに内装工事を中心に施し、市民らからの寄贈も含めて約10万冊を所蔵する。当日は、記念式典の後、午前10時からオープンする。

 図書館は鉄筋2階延べ1693平方メートル。1階(1379平方メートル)の大空間に一般書や児童書を並べ、市ゆかりの探偵小説家・横溝正史(1902~81年)の親族らから寄贈された書籍のコーナーを設けたほか、授乳室や読み聞かせ室などを備える。2階(314平方メートル)には学習室を配置した。復旧工事や図書購入に要した費用は4億2760万円。

 玄関近くには、真備町地区で収穫した木の実や枝で小田川から飛翔する鳥を表現したアート作品「MABI BIRD」を新たに飾った。被災を乗り越えた放課後等デイサービス「ホハル」(同町尾崎)に通う子どもやボランティアグループ「真備図書館を応援する会」の会員らが再開記念に制作。多くの被災者が同地区に戻る中、再び真備の自然と共存して豊かな故郷を築いてほしいという願いを込めたという。

 30日は本を借りた先着100人にしおりを贈るほか、真備に関わる65人が寄稿した散文や詩などを掲載した再開館記念文集を公開する。新型コロナウイルス感染症対策として当面、DVDなどの視聴覚資料約2200点を視聴できるAVコーナーの使用を禁止する。

 午前10時~午後6時。月曜日と毎月最終金曜日、年末年始は休館。藤井広美館長(60)は「被災者が読書で癒やされ、多くの人と出会う復興のシンボルになるよう頑張りたい」と話している。

 図書館は、2018年の西日本豪雨で蔵書約12万7千冊が水没。19年7月から近くの真備公民館で図書館運営を再開していた。

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