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坪田譲治文学賞に岩瀬成子さん 岡山市発表、2月20日贈呈式

岩瀬成子さん
岩瀬成子さん
 岡山市は26日、子どもから大人まで楽しめる優秀な作品をたたえる「第36回坪田譲治文学賞」に、作家岩瀬成子(じょうこ)さん(70)=山口県岩国市=の「もうひとつの曲がり角」(講談社)を選んだと発表した。2月20日に岡山市内で贈呈式がある。

 受賞作は、兄と新しい町に引っ越してきた小学5年の朋(とも)が主人公。英会話スクールの休講日、たまたま立ち寄った古い喫茶店で老女と出会ったことをきっかけに不思議な体験をしていく様子を、揺れ動く心理描写とともにつづった。

 岩瀬さんは山口県出身。児童文学の創作を手掛け、2014年には野間児童文芸賞を受賞している。「人の中にいつまでも生き続ける子どもの時間について書いた。受賞は大変ありがたく、うれしい」とコメントした。

 19年9月から1年間に出版された単行本96作品のうち、予備選考を通過した5点を作家の五木寛之さん、阿川佐和子さんら7人の選考委員会が審査した。委員を務める小説家の森絵都さんは「常にどこか閉ざされた場所にいる子どもたちを揺さぶり、くすぐり、ほぐしてくれる極上のプレゼントとなる」と評した。

 同文学賞は、市出身の児童文学作家坪田譲治(1890~1982年)を顕彰するため市が84年に創設。賞状やメダル、副賞100万円が贈られる。

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