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梅田さんの「シルエット・R」選出 木山捷平文学選奨・短編小説賞に

梅田昌三郎さん
梅田昌三郎さん
 笠岡市などは25日、「第16回木山捷平文学選奨・短編小説賞」に長崎県佐世保市、会社役員梅田昌三郎(筆名・三ヶ島零)さん(67)の「シルエット・R」を選んだと発表した。3月7日に笠岡市で表彰式があり、副賞50万円が贈られる。

 受賞作は、野良猫に餌をやる孤独な老人「R」が主人公。餌やりを嫌う住民らとの間で孤立を深める中、心臓発作で倒れるが、一命を取り留め、子どもたちとの触れ合いから人の温かさに気付く姿を描いた。梅田さんは、通勤時などに見掛ける人物をモデルに想像を膨らませたという。

 応募のあった265編を10編に絞り、文芸評論家の川村湊氏、作家佐伯一麦氏が選考。両氏は「視点や展開に新しさ、面白さがあった」「子どもとの何げない会話は木山作品をほうふつとさせた」などと評した。

 梅田さんは60歳になったのを機に文学全集を読み始め、自分でも書きたいと一念発起。同賞の第13回では最終選考に残った。「とにかくびっくりして震えている。受賞を自信にこれからもっといいものを書きたい」と喜びを語った。

 同文学選奨は笠岡市出身の詩人・小説家木山捷平(1904~68年)にちなみ、2005年度に創設。短編小説賞は新人作家の未発表作を対象に全国公募している。

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