今年の台湾国際陶磁ビエンナーレで金賞に輝いた陶芸家加藤直樹さん(41)=岡山市=の個展が玉野市築港のギャラリー・サンコアで開かれている。近作約30点を並べ、独自の発想と繊細な技を駆使して現代陶芸の最前線を見せる。
泥状の粘土を糸や和紙に染み込ませ、造形してから焼き上げることで磁器部分だけを残す手法で知られる加藤さん。レースを編んだような器や花びらのようなオブジェは、触れただけで壊れてしまいそうなはかなさだ。
メインは、ストロー状のパーツを組み合わせた新シリーズ「ネイチャー・ワーク・ハニカム」。「透けやすい土で、磁器のきれいさと光の移ろいによる雰囲気の変化がある」と語るように、窓辺に置かれたオブジェは太さも長さもばらばらな筒を積み上げ、見る角度により、磁器の硬質さや光の軽やかさといった異なった印象を見せる。
どこか不思議な造形も「自然の摂理に沿っていければ形として無理がない」と加藤さん。「どこかで見たような風景や現象が立ち現れるならうれしい」と話す。
23日まで。午前10時~午後5時(23日は4時)。問い合わせはサンコア(086―32―0866)。
泥状の粘土を糸や和紙に染み込ませ、造形してから焼き上げることで磁器部分だけを残す手法で知られる加藤さん。レースを編んだような器や花びらのようなオブジェは、触れただけで壊れてしまいそうなはかなさだ。
メインは、ストロー状のパーツを組み合わせた新シリーズ「ネイチャー・ワーク・ハニカム」。「透けやすい土で、磁器のきれいさと光の移ろいによる雰囲気の変化がある」と語るように、窓辺に置かれたオブジェは太さも長さもばらばらな筒を積み上げ、見る角度により、磁器の硬質さや光の軽やかさといった異なった印象を見せる。
どこか不思議な造形も「自然の摂理に沿っていければ形として無理がない」と加藤さん。「どこかで見たような風景や現象が立ち現れるならうれしい」と話す。
23日まで。午前10時~午後5時(23日は4時)。問い合わせはサンコア(086―32―0866)。