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ノーベル賞 吉野氏に名誉博士称号 岡山大授与、SDGs達成に寄与

名誉博士記を授与された吉野氏(右)と槇野学長
名誉博士記を授与された吉野氏(右)と槇野学長
 岡山大は22日、リチウムイオン電池の開発で2019年にノーベル化学賞を受賞した吉野彰・旭化成名誉フェロー(72)=神奈川県藤沢市=に、「名誉博士」の称号を贈った。

 同大創立50周年記念館(岡山市北区津島中)で授与式があり、槇野博史学長は「吉野先生の開発した電池は環境負荷が少なく、岡山大が目指すSDGs(持続可能な開発目標)達成に大きく寄与する」と名誉博士記を手渡した。吉野氏は「リチウムイオン電池で持続可能な社会の実現に貢献したいと考えている。その思いは岡山大の取り組みと通じている」と述べた。

 吉野氏は式後の講演で、蓄電池を載せた電気自動車(EV)が普及した近未来を動画で紹介。太陽光や風力でつくった電気を供給するステーションが街に増え、人工知能(AI)を使った自動運転でEVが充電しにいく様子を説明した。

 会場やオンラインで聴講する学生、研究者ら約800人に対しては、目標設定の重要性を強調。「マラソンは42キロ先にゴールがあるから走れる。自分の研究にぶれないゴールを設け、一つ一つ壁を乗り越えてほしい」とアドバイスした。

 名誉博士号は、教育研究や学術文化の発展に顕著な貢献をした人を対象に09年に創設。授与は7人目で、日本人では10年に同賞に選ばれた根岸英一氏に次いで2人目。吉野氏は岡山大に在籍したことはないが、同大と旭化成水島製造所(倉敷市潮通)が共同研究や人事交流で関係が深いことなどから授与を決めた。

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