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「ガジラ」生産強化 タグチ工業 鳥取に厚板加工の新工場

厚板加工を強化するためタグチ工業が大山町に建設する新工場の完成予想図
厚板加工を強化するためタグチ工業が大山町に建設する新工場の完成予想図
主力製品の圧砕機「ガジラ」。新工場で製造した厚板の部品を使う
主力製品の圧砕機「ガジラ」。新工場で製造した厚板の部品を使う
 建設機械用アタッチメント製造のタグチ工業(岡山市北区平野)は、厚板の加工工場を鳥取県大山町に新設する。来年4月に完成予定で、同社では最大規模の製造拠点となる。老朽化したインフラやビルの解体需要が増える中、コンクリート構造物を圧砕する主力製品「ガジラ」の生産体制を強化する。投資額は約20億円。

 町営高田工業団地内の約1万平方メートルを取得。3月に着工しており、鉄骨平屋一部2階延べ約9千平方メートルを整備する。アタッチメント向けの強度の高い鋼材を加工する大型ガス溶断機2基をはじめ、大小のマシニングセンター(複合加工機)や塗装ブースなどを設ける。

 鋼材の溶断はこれまで今保工場(岡山市北区今保)で行っていたが、手狭になったため、厚さ4センチ以上の厚板の工程を大山工場に移すこととした。広いスペースに製造設備を集約し効率良く配置することで、生産性向上や納期の短縮を図る。

 厚板部品は、コンクリートや鉄筋を破砕する圧砕機や、解体した廃材のつかみ機などに使われる。同社では製品の軽量化と強度の確保のため、厚板から不要な部分を削り出して部品を作る手法を取っており、厚板の加工に注力する。年間の目標加工量は約千トンで、ガジラなどの生産能力を2~3割引き上げたい考えだ。

 同社の製造拠点は岡山県内に6カ所、山口、愛知、宮城県に各1カ所あり、大山工場は10カ所目。まとまった土地が確保できたため進出を決めた。当面は20人程度を配置し、将来的には40人まで増やす予定。

 タグチ工業によると、首都圏などでは再開発事業が進み、高度成長期に建設されたインフラやビルも更新時期を迎えていることから、解体需要が高まっているという。同社は「解体に欠かせないアタッチメントの需要増に対応し、シェアの拡大を進めたい」としている。

 同社は、油圧ショベルのアームに取り付けるアタッチメントメーカーとして国内トップクラスのシェアを持つ。1962年設立、資本金1200万円、グループ従業員約230人。売上高は非公表。

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