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ジョン・レジェンド『ビガー・ラヴ』混沌とした時代に愛、希望、復活を歌う

 
 
 今日のポピュラー界で最も才能に恵まれたアーティストの一人、2年ぶり7枚目の新作です。デビュー・アルバム『ゲット・リフテッド』(04年)が全米4位、さらにグラミーで最優秀新人賞を含む3賞を受賞したときにはマービン・ゲイやダニー・ハサウェイの再来と言われた彼ですがその後の活躍を見ると彼が単なるシンガーでなかった事がわかります。

 78年オハイオ州生まれ、クラシックピアノと聖歌隊で歌っていたこと以外特別な音楽教育は受けていませんが、大学時代にアカペラ・グループでミュージカル・ディレクターを務めた経験が天性の才能に火をつけました。13年「オール・オブ・ミー」が全米1位、16年映画『グローリー/明日への行進』でアカデミー主題歌賞受賞、同年映画『ラ・ラ・ランド』出演、18年『ジーザス・クライスト・スーパースター・ライヴ・イン・コンサート』でエミー賞を受賞。

 そしてこのアルバム、彼の歌唱の素晴らしさは言うまでもなく、ライター、プロデューサーとしての彼の総合的な才能が光っています。シンプルなメロディを感情豊かな音楽に仕上げる手腕は絶品と言えましょう。
(ソニー・ミュージック・2200円+税)=北澤孝

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