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知的障害者向け防災手引き作成 美作大 「取るべき行動」記入可能

防災ハンドブックを手にする薬師寺准教授
防災ハンドブックを手にする薬師寺准教授
防災ハンドブックのマイ・タイムラインの一部
防災ハンドブックのマイ・タイムラインの一部
 美作大(津山市北園町)は、社会福祉学科で障害者福祉を学んだ学生らが作成した知的障害者向けの防災ハンドブックをホームページで公開し、ダウンロードできるようにしている。災害時に取るべき行動をあらかじめ時系列で決めておく「マイ・タイムライン」を記入でき、担当した薬師寺明子准教授(47)は「支援者と一緒に作り上げ、災害に備えてほしい」と呼び掛けている。

 全40ページで、タイムラインは台風、水害、大地震、津波、火災の五つに分けて設定。災害の種類ごとに発生前後の行動を自分と支援者・家族に分けて書き込める。他の人に見せて伝えられるよう、緊急連絡先や使用している薬、支援が必要な点などの記入欄を多く設けた。

 イラストをたくさん使い、文字は大きく、一部をカラーにして視覚に訴えるよう工夫。例えば、台風の場合は発生、接近、注意報、警報発令という段階をイラストで示し、その下に取るべき行動を記入するようにしている。漢字には全て振り仮名を付けて理解しやすいようにした。

 ハンドブックは、薬師寺准教授と3月に卒業したゼミ生5人で作った。2018年7月の西日本豪雨の被災状況などを調べるため、同9月に倉敷市真備町地区を訪問。その際、発生時にどう行動すればいいか分からず、逃げ遅れた知的障害者がいたことを知り、避難の一助になればと昨年4月から1年かけて完成させた。

 作成メンバーで、現在は社会福祉法人「ももぞの学園」(岡山市北区粟井)が運営する知的障害者・児の支援施設で働く上甲真里奈さん(23)=総社市=は「災害はいつ起こるか分からない。支援者も一緒に定期的にハンドブックを見直してほしい」と話している。

 問い合わせは美作大総務課(0868ー22ー7718)。

作州

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