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密集回避へ対応苦慮、分散利用を 玉野海洋博物館が呼び掛け

新型コロナウイルス対策として入り口で名簿記入や手指消毒など実施している玉野海洋博物館=2日
新型コロナウイルス対策として入り口で名簿記入や手指消毒など実施している玉野海洋博物館=2日
 玉野市の玉野海洋博物館が新型コロナウイルスの対応に苦慮している。古くて狭い館内で密閉や密集を避けるのは困難な上、渋川海水浴場の開設中止に伴い、今年は市営観光駐車場が夏の間も無料開放されているため、入館者が例年より増える可能性がある。同館はお盆に向けて分散利用を呼び掛けている。

 8月に入って最初の日曜の2日。入館者は事務所前のテントで万一の際の連絡先を記入し、手指消毒をしてから窓口に並ぶ。マスクをしていない人には着用を呼び掛ける。この日の入館者は571人。数組が重なると、入場を待つ列ができた。

 緊急事態宣言を受け、5月末まで2カ月近く臨時休館した同館。6月に再開してから徐々に人出が戻り、7月はほぼ前年並みの9252人が利用した。隣接する岡山県渋川青年の家で行われる海事研修での団体利用が激減したことを考慮すると、一般の入館者は大きく増えた。

 一方、「大勢訪れてくれるのはありがたいが…」と岡秀彦館長は困惑する。日本博物館協会のガイドラインを参考に、密な状況を避けるため屋内100人、屋外200人を基準に入場制限すると決めているためだ。

 7月の4連休半ばの24日は、昼ごろに雨が強まり屋内に滞留する人が増えたため、制限を初めて発動した。同日の最終的な入館者数は1070人。制限がなければ1200~1300人になる勢いだったという。

 例年、お盆期間は千人前後の人出が続く。再開後、平日のみの営業としている売店、ヒトデなど磯の生き物に触れられる「ふれあいタイドプール」、ウミガメの餌やり体験は、いずれも休む方針だ。

 岡館長は「小さい施設なので、込み合わずにきちんと展示を見ることができる人数は1日千人くらいまで。できれば全ての催しが楽しめるお盆以外の平日か、休日も午前10時ごろまでの来館をお勧めしたい」と話している。

玉野

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