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岡山、広島の景気判断据え置き 日銀月報、岡山「弱い動き」

日銀岡山支店
日銀岡山支店
 日銀岡山、広島支店は3日、最近の管内の金融経済月報を発表した。新型コロナウイルス感染症の影響などにより、岡山は「弱い動きが続いている」、広島は「厳しい状態が続いている」として景気判断を据え置いた。据え置きは、岡山が3カ月連続、広島は下方修正した前月の表現を踏襲した。高松支店は7日に発表する。

■岡山 生産低水準続く

 個人消費は弱めの動きが続いている。6月~7月中旬は街中の人通りが戻りつつあったが、感染再拡大で同下旬以降は再び減り、回復基調が失われかねない状況。百貨店・スーパーは巣ごもり需要で生鮮食品が堅調。家電はエアコンや調理家電が好調。乗用車は前年割れながら減少幅は縮小。主要観光地への入り込みは改善の動きが見られない。

 主要製造業の生産は低水準が続いている。鉄鋼は、自動車向けの薄板鋼板や棒鋼、造船用の厚板鋼板、建設用鋼材などが減少。自動車は低水準が続いている。石油・石炭は弱めの動き。化学は生産水準が低下している。工作機械は減少している。電気機械は持ち直しつつあるものの、このところそのペースが鈍化している。

 設備投資は、大型物流施設や倉庫の新設予定などがあり高水準を維持。労働需給は引き締まった状態が続いているが、弱めの動きが見られている。求職者が増加している。雇用者所得は下押し圧力が強い状態にある。

 日銀岡山支店は、感染再拡大が企業や個人に及ぼす影響を懸念。「成長期待が低下し、企業の設備投資や雇用が抑制に向かい、家計の消費マインドにも悪影響が生じかねない」とした。

■広島 自動車持ち直し

 個人消費は「足もと下げ止まりつつある」から「持ち直しの動きがみられている」に上方修正。百貨店、乗用車販売、コンビニエンスストアは来客数が戻りつつあり、下げ幅が縮小している。家電販売はパソコンなどの販売が増加。スーパーやドラッグストアは「巣ごもり消費」を取り込み、食料品や日用品が伸びている。

 生産は大幅に減少している。世界的な需要減退のあおりを受け、鉄鋼、造船、汎用(はんよう)・生産用・業務用機械は大幅に減った。自動車は中国、北米販売の持ち直しで生産水準が徐々に回復。電気機械は第5世代(5G)移動通信システムの半導体需要が増えている。

 輸出は大幅な縮小。雇用・所得環境は、労働需給と雇用者所得ともに弱めの動き。住宅投資は緩やかに減少している。

 日銀広島支店は「裾野の広い自動車産業の持ち直しを受け、生産・輸出が全体として改善に向かっていくか、注視したい」としている。

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