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世界遺産登録目指し基礎的調査 長島愛生園の収容桟橋など4件

収容桟橋周辺の地盤を確認する民間会社のスタッフ
収容桟橋周辺の地盤を確認する民間会社のスタッフ
 国立ハンセン病療養所の世界文化遺産登録を目指す「NPO法人ハンセン病療養所世界遺産登録推進協議会」(瀬戸内市)は30日、同市・長島に二つある国立療養所の歴史的建造物4件の保存活用に向けて実施している基礎的調査を報道陣に公開した。

 調査対象は長島愛生園(同市邑久町虫明)の収容桟橋と監房跡、邑久光明園(同)の二つの桟橋と旧少年少女舎。両園の歴史的な建造物や場所は約70件に上るとみられるが、4件は特に損傷が激しく、歴史的意義が高いという。

 調査は29~31日に行う。30日は、NPO理事も務める中尾伸治入所者自治会長らが立ち会う中、NPOの委託を受けた民間会社のスタッフが調査。1939年築の収容桟橋では、3次元レーザー測量機や小型無人機ドローンを駆使し、形状や地盤を確認した。

 中尾会長は「14歳でこの桟橋に立った時、捨てられたような寂しさが募った。数年前から崩れ始めたが、今となっては懐かしく、残してほしいという思いがある」と話した。

 NPOは調査結果を基に保存活用計画を策定した上で、両園や入所者自治会と連携し、国に修復を提案していく。

東備

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