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『8日で死んだ怪獣の12日の物語・劇場版』日本の映画の未来は明るい! 希望に満ちたリモート映画

 (C) 日本映画専門チャンネル/ロックウェルアイズ
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 今年の春、新型コロナウィルスの蔓延によって日本のエンターテインメント業界は、真っ暗な闇に包まれました。映画やドラマの撮影はストップし、スタッフも役者も突然目の前の仕事を失いました。映画をかける映画館もまた、緊急事態宣言を受けて休館を余儀無くされました。そんな中で、多くの俳優や監督が、この状況を打破しようとリモートでの映画製作に挑戦し、元気のなかった日本にエンターテインメントで盛り上げてくれました。

 本作は、『シン・ゴジラ』などの樋口真嗣監督ら5人の監督が、コロナ禍で発案したリレー動画企画「カプセル怪獣計画」の番外編として、YouTubeで配信された短編シリーズの劇場版。岩井俊二×斎藤工×武井壮×樋口真嗣という超豪華なメンツでほぼリモート撮影で作られた作品です。通販サイトでコロナと戦ってくれるというカプセル怪獣を買ったサトウタクミ(斎藤工)が主人公。YouTube版はほぼ斎藤の一人芝居で、カプセル怪獣を育てていく様子が描かれていましたが、劇場版には、YouTube版にも登場した武井壮のほか、通販で宇宙人を買ったという後輩役のんや、樋口監督、穂志もえかも参加。毎日怪獣の成長を配信しているタクミに、友人たちから次々に連絡が来るという、すっかり日常となったZoom画面での彼らの会話を聞いているだけで、これまで私たちを映画というマジックで魅了し続けてきた岩井俊二監督が作り出すリアルでファンタジックな世界にはまり込み、暗い気分から解放されるはず。

 この作品は、岩井俊二監督が全国のミニシアターを救済するために作った作品でもあります。YouTubeでオリジナル版を見た後に、映画館のスクリーンで観たらきっと全く違う魅力を感じられることでしょう。★★★★★(森田真帆)
監督:岩井俊二
出演:斎藤工、武井壮、のん、穂志もえか、樋口真嗣
7月31日から全国順次公開

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