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専門医が冷静な対応呼び掛け 男児感染受け、赤磐で予防講習会

学校園での感染予防策について話す専門医の上山氏(右)
学校園での感染予防策について話す専門医の上山氏(右)
 赤磐市内の男子児童の新型コロナウイルス感染が確認されたことを受け、市教委は26日、学校教職員らを対象とした感染予防講習会を中央公民館(同市下市)で開いた。感染症専門医が、マスク着用や手洗いの有効性を改めて説明。「子どもは感染しにくいとの研究結果もあり、クラスター(感染者集団)が発生する可能性は低い」と、冷静な対応を呼び掛けた。

 市内の認定こども園、幼保、小中の教職員ら約100人が出席。倉敷中央病院(倉敷市)感染症科の医師・上山伸也氏(46)から新型コロナの特徴などについて聴いた。

 上山氏は、3密(密閉、密集、密接)回避▽マスク着用▽手指衛生―を実施すれば、主な経路である飛沫(ひまつ)、接触感染のリスクを大幅に下げられると説明。「手の洗い方やせきエチケットの指導に加え、手洗い場の密を防ぐため、教室ごとにアルコール消毒液を設置することも有効」と話した。

 各国で確認された感染拡大の事例や研究論文に触れ、「子どもが感染する可能性は低く、感染してもほとんどが無症状か軽症であることが分かってきた」と指摘。家庭内で大人から感染するケースが目立つことから「周囲の大人が感染を広げないことが重要だ」とした。

 物体の表面に付いたウイルスは材質によって3時間~4日で消失するとの研究も紹介。設備の消毒は、ドアノブやパソコンなど多人数が触れる場所を優先的に行うよう求めた。

 感染予防への負担が増している現状については「感染リスクをゼロにするのは不可能。可能な範囲で対策を講じた上で、体調が悪い児童が学校を休みやすい仕組みづくりを進めて」と締めくくった。

 講習会の冒頭、友実武則市長は「感染が確認された市民の人権が侵害される事態が起こってはならない。偏見や差別を防ぐため、皆さんの協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

東備

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