山陽新聞デジタル|さんデジ

コロナとその先 ウェブで思い発信 作州の若手「変化恐れず豊かに」

「ニューノーマルへ―コロナとその先―」が連載されている「みま咲く未来プロジェクト」のホームページ
「ニューノーマルへ―コロナとその先―」が連載されている「みま咲く未来プロジェクト」のホームページ
 コロナ禍をどう乗り越え、収束後の社会に向き合うか―。だれもが模索しているこのテーマに、作州地域ゆかりの若手が「ニューノーマルへ―コロナとその先―」と題してウェブ上で思いを発信している。置かれた環境や立場は異なるが、変革する社会に自らも恐れず変化すべきこと、地方の豊かさと可能性を新鮮な視点で訴えている。

 作州地域の若手や美作県民局、山陽新聞津山支社で取り組む「みま咲く未来プロジェクト」のホームページ(HP)とフェイスブックで5月下旬にスタートし、これまでに20代~40代の8人が寄稿している。

 真庭市の日本酒7代目蔵元の辻総一郎さんは、飲食店の休業による需要減で窮地に陥り、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使った蔵元セミナーや、酒米・雄町米の食用販売で打開を図った経緯を紹介。コロナがもたらしたものを「困難に直面した時、諦めずに企業として戦っていく姿勢」とした。

 東京で企業経営をしながら美咲町の地域おこし協力隊を務める日下ゆりあさん(津山市出身)は緊急事態宣言発令中、同町に滞在し、食料自給や地域コミュニティなど「守りの強さ」を実感したとし、コロナ後を「より豊かな世界を創(つく)る好機」と結んだ。

 津山青年会議所(津山JC)の橋本安弘理事長はコロナ禍で問題点が浮き彫りになった首都圏への一極集中の是正を訴え、「地域を変える起点となりたい」と決意を表している。

 HPの新着情報欄に掲載。月3、4人ペースで当面継続する。HP管理者の藤田亮太さんは「これからの時代は自ら考え、行動することがより重要になる。その時に感じる不安や孤独をこのメッセージが和らげてくれたら」と話している。

あなたにおすすめ


さんデジ特集

TOP