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5年計画で氾濫リスク低減へ 県が土砂撤去や樹木伐採 事業開始

宇甘川で生い茂っている樹木=岡山市北区御津下田
宇甘川で生い茂っている樹木=岡山市北区御津下田
5年計画で氾濫リスク低減へ 県が土砂撤去や樹木伐採 事業開始
 岡山県は本年度、河川に堆積した土砂の撤去や樹木の伐採によって氾濫リスクを低減する「新ふるさとの川リフレッシュ事業」を5年計画で始める。2018年7月の西日本豪雨で氾濫が相次いだことを踏まえた対応。県管理河川を優先度の高い順にA~Cの3段階でランクづけし、Aの延べ19河川・31カ所(総延長約17キロ)から着手する。

 河川の容量を増やすとともに、水の流れをスムーズにして大雨時の氾濫を防ぐ狙い。県は517ある県管理河川の土砂の量や樹木の繁茂の状況を調べたほか、氾濫した場合に周辺の民家や学校に与える被害の大きさなどを考慮してランクを決めた。

 Aは、西日本豪雨では氾濫しなかったが最も優先度の高い「緊急対策」に分類。宇甘川(岡山市北区御津下田など)、末政川(倉敷市真備町市場)、宮川(津山市沼)、備中川(真庭市山田)などとした。川が増水しやすい出水期が終わる今秋をめどに工事を始める。

 「要対策」のBは旭川、吉井川、高梁川水系を中心に延べ204河川をリストアップ。対象の総延長約305キロのうち5年間で3割を目標に整備する。樹木の繁茂などが確認できるものの優先度の低い場所はCの「監視」とし、当面は経過観察する。総事業費は33億円。県は4月、こうした方針を取りまとめた「河道内整備実施計画」を公表した。

 県は10年度から、市町村の要請に基づき河道内整備を進めてきたが、数が多く、予算も限られるため追いついていないという。県河川課は「今回の計画によって危険な河川や整備の優先度が明確になった。県民の安心につながるよう着実に取り組みたい」としている。

作州

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