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AIで新型コロナ肺炎を診断 岡山大大学院の河原教授ら開発

河原祥朗教授
河原祥朗教授
AIを用いて新型コロナウイルスの肺炎を診断するシステムのデモ画面
AIを用いて新型コロナウイルスの肺炎を診断するシステムのデモ画面
 岡山大大学院の河原祥朗教授(実践地域内視鏡学)らの研究グループは26日、人工知能(AI)を使ってエックス線画像から新型コロナウイルス感染症の肺炎を診断するシステムを開発したと発表した。専門医がいない診療所などでもエックス線検査ができればすぐに診断できるといい、精度を確かめる研究を経て、早期の実用化を目指す。

 システムは両備システムズ(岡山市)との共同開発で、カナダの大学とベンチャー企業がAIに新型コロナの膨大な症例データを学習させ、公開しているプログラムを活用。新型コロナの肺炎が疑われる患者のエックス線画像をパソコン上でシステムの画面にアップロードして解析ボタンを押すと、AIが動きだし、数十秒で診断結果が出る。

 グループは、システムの有効性を検証する研究を岡山大病院のほか、東京都と千葉県の病院と連携して実施。新型コロナの肺炎患者100人と他の肺炎を発症した患者100人、肺に病気がない200人の画像をシステムに診断させ、実用化の目安となる8割以上の確率で正確に診断できるかどうかを調べる。

 この日、岡山大病院の倫理委員会で研究計画が承認された。

 現在は、新型コロナによる肺炎が疑われる場合、PCR検査の後、主にコンピューター断層撮影(CT)で検査し、医師が診断している。だが、CT検査ができる医療機関は限られており、感染の再拡大に備え、患者を容易に見極められる方法が求められている。

 河原教授は「システムが実用化されれば、専門医以外でも診断に迷うことが少なくなり、新型コロナに感染した人が適切な治療を迅速に受けられるようになる」と話している。

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