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コロナ危機をチャンスに 東備地域の事業者が新商品続々

竹久夢二本舗敷島堂が発売したアマビエのまんじゅう(左)と伝統菓子の「水無月」
竹久夢二本舗敷島堂が発売したアマビエのまんじゅう(左)と伝統菓子の「水無月」
自家栽培米のおにぎりを宅配する「いちけんファーム」
自家栽培米のおにぎりを宅配する「いちけんファーム」
 新型コロナウイルスによる経営のピンチをチャンスに変えようと、新たな商品やサービスを展開する事業者が東備地域でも目立ってきた。疫病封じの御利益があるとされる妖怪・アマビエをあしらったまんじゅうの販売、観光客減で余ったイチゴの冷凍加工による商品化、人混みを避けたい人への食品の宅配―と独自のアイデアを繰り出している。

 菓子製造販売の竹久夢二本舗敷島堂(瀬戸内市邑久町尾張)は6月限定で二つの和菓子を発売した。1年の折り返しにけがれをはらい、無病息災を願う神事「夏越祓(なごしのはらえ)」(旧暦6月30日)に食べる伝統菓子「水無月(みなづき)」(2個入り281円)は、ういろう生地に小豆をのせた。もう一つは妖怪アマビエをあしらった上用まんじゅう(281円)だ。

 旅行客が減って土産の販売が落ち込む中、自宅用の和菓子が堅調なことに着目して商品化した。「味覚だけでなく、この際に日本の文化や習わしにも触れてほしい」と邑久総本店(同)には、くぐると災いを避けられるとされる茅(ち)の輪(直径約1・7メートル)を設置し、集客に努める。

 冷凍イチゴを商品化したのは観光農園・農マル園芸あかいわ農園(赤磐市上市)。イチゴ狩り客の減少でハウスに残ったイチゴを活用し、4月にスムージー用(300グラム、税別450円)とジャム用(1キロ、同千円)を作った。同農園は「菓子作りがブームになり、予想以上の売れ行き」という。

 宅配に活路を見いだす事業者もある。備前市香登本の農業生産法人・いちけんファームは3月から自家栽培米おにぎり(120~300円)の移動販売を始めた。自社店舗から車で約30分内の事業所や注文のあった個人宅に届けている。

 ツルヤタクシー(瀬戸内市邑久町尾張)もタクシー事業者に飲食品配送を認める国の特例措置を受け、5月から宅配に乗り出した。市内の約40店舗と提携し、店側の依頼を受けて配送する。市民から希望があれば買い物の代行にも応じる。

 同社は「買い物に出掛けたり、重い荷物を運んだりしたくないという声を聞く。コロナの影響で売り上げは前年の1~6割程度と厳しいが、今は地域貢献をして耐えしのぎたい」としている。

東備

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