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岡山市の東南端、宝伝・久々井地区の沖約2.2キロメートル、定期船で10分ほどの瀬戸内海国立公園内に位置する市内唯一の有人島。面積は0.54平方キロ、周囲は約4キロ。周辺の犬ノ島には、犬の形に似た巨石「犬石様」があり、島の名の由来となっている。
古くは、大阪城、岡山城の石垣に使われるなど、良質な花こう岩(犬島石)を産出することで知られ、明治後期の1909年には銅の精練所が操業。採石業と精錬業で栄えたが、産業の衰退とともに、人口は激減し、31世帯44人(2018年12月末現在)。2008年に精錬所跡地に遺構を保存、再生した美術館・犬島アートプロジェクト「精錬所」がオープンした。
お店・施設情報
【 交通 】 <岡山から>
会期中のみ、牛窓(瀬戸内市)-犬島が1日1往復、犬島-京橋(岡山市)が1日2往復の定期船が初就航。牛窓-犬島が片道700円、犬島-京橋は片道2000円。
宝伝-犬島の定期船乗り場のある西宝伝バス停へは、JR西大寺駅から両備バスの西宝伝行き(約40分、520円=10月1日~)で向かうか、会期中に運行されるJR岡山駅からの直行便(約50分、750円)を利用。宝伝港から犬島港へは定期船で約10分、300円。宝伝港近くに有料駐車場(1日500円、70台)もあるが、数が限られるため公共交通機関の利用がおすすめ。※料金はいずれも大人1人
<島内>
徒歩(車の乗り入れは不可)
<島外>
豊島経由で直島行きが1日3往復(四国汽船)、小豆島直行が1日3往復(小豆島急行フェリー)。※豊島美術館、犬島の精錬所が休みの場合は運休【 施設 】 <買い物>
犬島港近くに数店、コンビニなし
<食事スポット>
チケットセンター内のカフェなど犬島港周辺に7店ほど。不定休の店が多いため、心配な方は問い合わせを
<宿泊>
岡山市立犬島自然の家(大人1人1020円~)、1棟貸しの民宿「シンエイ・ズ・シー」がある。食事はいずれも自炊が基本【 その他 】 <お土産>
精錬所のオリジナルグッズなど
<問い合わせ先>
犬島チケットセンター(086-947-1112)【 会期 】 <時期>
春、夏、秋
<主な見どころ>
建築家の妹島和世氏が設計、東京都現代美術館チーフキュレーターの長谷川祐子氏がアートディレクターを務める犬島「家プロジェクト」が中心。今回、ブラジルの美術家ベアトリス・ミリャーゼスが家プロジェクトに新作を収めている【 作品 】 <前回から継続>
家プロジェクト、石職人の家跡の「太古の声を聴くように、昨日の声を聴く」、妹島和世+明るい部屋「犬島 くらしの植物園」
<今回初>
ベアトリス・ミリャーゼスのA邸「イエローフラワードリーム」、半田真規「無題(C邸の花)」