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「和文字焼き」再開へ工事進む 和気町などが炉や崩落斜面を修復

「和文字焼き」の再開に向けて炉の修復などが進む観音山=和気町和気
「和文字焼き」の再開に向けて炉の修復などが進む観音山=和気町和気
 岡山県和気町や和気商工会などは、観音山(同町和気、170メートル)に巨大な「和」の火文字を浮かび上がらせる「和文字焼き」に欠かせない炉や崩落した斜面の修復に取り組んでいる。盆の送り火として1987年にスタートした風物詩だが、昨年、西日本豪雨で被害を受けて初めて中止に。2年ぶりの再開と「災害に負けない和気」の発信に向け、工事を急ピッチで進めている。

 町最大級のイベント「和文字焼きまつり」のメイン行事。「大文字」で有名な京都の五山送り火をヒントに毎年8月16日に実施している。れんが造りの炉89基でまきを燃やし、山の西側に縦65メートル、横75メートルの「和」文字をつくり出す。

 昨年の西日本豪雨では町営住宅20棟が床上浸水するなど、和気町も被災。観音山では山肌の一部が崩れ、炉も損傷したことから修復を決めた。

 工事は3月にスタート。現場は足元がおぼつかないほどの急斜面のため、地元業者が資材運搬用のモノレールを設置。崩れた斜面を徐々にならしていく作業を行った。点火担当者の安全確保に向け、アルミ製はしごも新たに設置。工事の進捗(しんちょく)率は8割ほどという。

 れんがの取り換えといった炉の修繕を6月末までに終え、7月は炉にまきを積む作業を行う。工事費は約2200万円で、町が全額負担した。

 同町は「大規模災害からの復興に取り組む被災者の方々にも楽しんでもらえるようなまつりになるよう準備を整えたい」としている。

(2019年05月13日 11時23分 更新)

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