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今年の花見 宴会自粛し散策で 新型コロナで催し中止や縮小

恒例の桜まつりの中止を知らせる掲示板=岡山市・半田山植物園
恒例の桜まつりの中止を知らせる掲示板=岡山市・半田山植物園
 花見のシーズンを間近に控え、岡山県内各地の主催団体が対応に追われている。今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、桜の見頃に合わせて予定していたイベントが中止、縮小に追い込まれている。多くの花見会場では大勢が集う宴会は自粛を求めつつも、散策は容認し、マスク着用などを呼び掛けている。

 旧出雲街道沿いの「がいせん桜」が有名な新庄村。4月に開催予定だった「がいせん桜まつり」の中止が決まった。132本のソメイヨシノが咲き誇る通りを歩行者天国にし、屋台をのぞきながら観光客がそぞろ歩きする光景は今年は見られない。ライトアップも取りやめ、同村担当者は「残念としか言いようがない」と声を落とす。

政府要請受け


 2月末に政府が出した大規模イベント自粛要請を受け、岡山市・後楽園東側の旭川河川敷で開く予定だった「岡山さくらカーニバル」は実行委が初の中止を決定。酒津公園(倉敷市)、深山公園(玉野市)、吉井城山公園(赤磐市)、早島公園(早島町)、井原堤(井原市)でも恒例のイベントはせず、夜桜見物のための照明設置も取りやめた。

 たくさんの花見客が集まる会場では、早々に警備員や夜間照明設置業者との契約を見送ったところもある。

夜間点灯は実施


 一方、ステージイベントや出店は縮小するが、ライトアップは実施するところもある。県内で唯一「日本さくら名所百選」に選ばれている鶴山公園(津山市)で28日に開幕する「津山さくらまつり」(~4月12日)は開園時間を午後10時まで延長。笠岡市の古城山公園(25日~4月23日)、美咲町の三休公園、県天然記念物の醍醐桜(真庭市)は開花期間中、夜間点灯を行う。

 津山市観光協会は「入場できるかどうかの問い合わせもある。駐車場は臨時も含めて確保したが、一般客がどのくらい来るか…。状況をみながら対応したい」と気をもむ。

書き入れ時


 いずれの会場も、花見に訪れることは禁止していない。ただし、感染の危険が高まる宴会や長時間の滞在は自粛を呼び掛けているのが現状だ。

 春の観光シーズンで書き入れ時。岡山市中心部から近く人気の半田山植物園(同市)も桜まつりを中止した。3、4月だけで入園料や駐車料金などの収益が年間の約6割を占め、同園は「減収は避けられないが、安全には代えられない。せめて桜をはじめ自然あふれる園内を散策してリフレッシュしてほしい」としている。

 日本気象協会によると、岡山市内の桜は来週にも開花する見通し。

(2020年03月19日 18時02分 更新)

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