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【記者が行く】新型コロナ不安、旅行キャンセルしたいが 危険度によっては解約金必要

旅行会社のパンフレットを眺める女性。新型コロナウイルスへの感染が心配でキャンセルするかどうか悩んでいる(画像の一部を加工しています)
旅行会社のパンフレットを眺める女性。新型コロナウイルスへの感染が心配でキャンセルするかどうか悩んでいる(画像の一部を加工しています)
 今月下旬に台湾へのツアー旅行を予約していますが、世界的に感染が広がっている新型コロナウイルス感染症が心配でキャンセルするかどうか悩んでいます。旅行会社に問い合わせると「ツアーは予定通り実施するので、キャンセルの場合は解約金が生じる」と言われました。本当に解約金は必要なのでしょうか。〈岡山市中区、女性(50)〉

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 情報を寄せてくれた女性は、夫と子どもの計4人で台湾の観光地巡りや夜市を散策する3泊4日のツアーを予定している。ただ、「感染が心配で楽しめそうにない」と旅行会社に相談すると、出発の3~30日前のキャンセルは旅行代金の2割に当たる約10万円の解約金が発生するとの説明を受けたという。

 解約金は必要なのか旅行会社各社に聞いてみた。各社は国土交通省の「標準旅行業約款」に基づいて約款を作っている。それによると、解約金なしにキャンセルできるのは、ツアーの主催者(旅行会社)の事情で日時や目的地が変更された場合。客の都合でのキャンセルは基本的に解約金が発生するという。

 ただ、解約金が不要となるケースもある。外務省が発表する「感染症危険情報」で渡航や滞在が危険だとされている国・地域へのツアーだ。同情報では、感染症の流行状況に応じて、危険度をレベル1~4で評価。危険度はレベル4が最も高く、同省が渡航中止と退避を勧告する。

 新型コロナウイルスの場合、中国、韓国、イタリア、イランの一部地域が、渡航中止を勧告するレベル3、中国、韓国、イタリア、イランのそれ以外の地域、スペインとスイスの一部地域、香港、マカオが、不要不急の渡航自粛を求めるレベル2となっている。

 旅行会社の多くは、レベル2以上の国、地域へのツアーを中止しており、解約金は生じない。女性がツアーを申し込んでいる会社も同様だ。

 だが、台湾は今のところ、渡航への注意を呼び掛けるレベル1にも入っていない。同社は予定通りのツアーができるとし、「1人でも参加者がいる限り、感染が心配という理由だけでは中止にはできない」と説明する。

 ただ、航空代金については、臨時措置として行き先や理由を問わず、解約金なしのキャンセルに応じている航空会社もある。

 世界保健機関(WHO)は今月11日、新型コロナウイルス感染症が「パンデミック(世界的大流行)」だと表明した。春休みに旅行を計画している人もいるだろうが、外務省の情報などをチェックしつつ、旅行会社によく問い合わせておくことが大切だろう。

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(2020年03月17日 05時00分 更新)

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