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神辺に前方後円墳の地形か 25m、古墳時代前・中期と推定

新たに確認された竪穴式石室とみられる遺構
新たに確認された竪穴式石室とみられる遺構
神辺に前方後円墳の地形か 25m、古墳時代前・中期と推定
 福山市神辺町で、前方後円墳のような地形が新たに確認された。福山、井原市の歴史愛好者らでつくる「御領の古代ロマンを蘇(よみがえ)らせる会」などが地元住民の依頼を受けて視察。竪穴式石室とみられる遺構があることなどから古墳時代前・中期のものと推定している。

 同会の佐藤武志副代表(47)=神辺町=らが2月中旬に確認。岡山県境に近い山に全長約25メートルの盛り上がった地形があり、後円部とみられる部分に遺構(長さ約1・2メートル、幅0・9メートル、深さ約1メートル)を見つけた。

 視察した元県立歴史博物館草戸千軒町遺跡研究所長の篠原芳秀・備陽史探訪の会副会長(71)は「内部にみられる石積みの跡などから竪穴式石室と思われる。前方部の様子がはっきり分からないが、前方後円墳の可能性がある」と話す。

 近くの山では昨年3月、佐藤副代表らが古墳時代前期につくられた前方後円墳とみられる地形(全長約50メートル)を発見。見学会が開かれるなど地元を中心に顕彰活動が進む。そんな中、原田義久さん(71)=神辺町=が同じような地形があったことを思い出し、佐藤副代表らに話したことが今回の確認につながった。

 遺構の近くには「古墳墓」などと記された大正期のものとみられる石碑が残り、原田さんは「今では忘れられていたが、当時は存在が知られ、住民が大切にしていたのでしょう。全容が解明されるのが楽しみ」と喜ぶ。

 市内で認定されている前方後円墳は二子塚古墳(駅家町)、足長第1号古墳(神辺町)など5基。同会は専門家による鑑定を進める方針で、佐藤副代表は「昨年見つけた地形をみても、前方後円墳であって不思議ではない。どちらも測量を行うなどして全体像を明らかにしたい」と話している。

(2020年03月13日 18時30分 更新)

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