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パンタグラフの消耗など自動計測 JR岡山支社が装置運用へ

パンタグラフや屋根部分の点検用に、車両上に新設された装置=岡山電車区
パンタグラフや屋根部分の点検用に、車両上に新設された装置=岡山電車区
 JR西日本岡山支社は14日から、電車のパンタグラフや車輪の消耗状況などのデータを自動計測できる装置の運用を開始する。事故を防ぐための情報を係員が画像でチェック。これまでより検査回数も増やし、安全な運行につなげる。

 岡山駅から車両基地(岡山市北区野田)に入る線路上に新設。列車が通過すると、車両上部を撮影する高解像度カメラ3台や光センサー、線路上に設けた振動センサーなどが起動し、動画を撮影したり、各種データを計測したりする。夜間計測に対応するため、照明も取り付けた。

 データや動画は離れた事務所のパソコンに送信。係員が動画で車両の屋根部分を確認するのをはじめ、架線とパンタグラフの接触面の摩耗具合、車輪の傷や消耗状態についてチェックする。

 いずれも法令などで、7日に1回と90日に1回の定期検査が必要な項目。従来は係員が屋根に上って目視で点検したり、車両の下に潜り込み、機器で測定したりしていた。自動計測により、作業の効率化や係員の安全性も向上するという。

 岡山支社によると、当面は快速マリンライナー7編成計14両が対象。検査の頻度は3日に1回程度になるという。検査を担当する岡山電車区の小森一区長は「最新技術の活用でより精度の高い検査ができるようになる。データを蓄積し、車両に不具合が起こりやすい傾向なども分析していきたい」と話した。

 装置はJR西が2018年から導入を進めており、京都府、兵庫県の車両基地に次いで3カ所目。

(2020年03月12日 21時51分 更新)

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