山陽新聞デジタル|さんデジ

星空に優しい防犯灯設置へ 「保護区」認定向け 美星観光協会

井原市美星町地区で試験点灯されている防犯灯の試作品(左手前と右)。左奧の二つは白色LEDの防犯灯
井原市美星町地区で試験点灯されている防犯灯の試作品(左手前と右)。左奧の二つは白色LEDの防犯灯
星空保護区認定に向け開発された防犯灯。試作品を改良し上方への光漏れをなくした
星空保護区認定に向け開発された防犯灯。試作品を改良し上方への光漏れをなくした
 井原市の美星町観光協会が、星空版世界遺産とされるNPO・国際ダークスカイ協会(本部・米国)の「星空保護区」認定に向け、民間に製作を依頼していた防犯灯が完成した。星空を見やすいよう上へ向かって光が漏れないのが特長で、今春から美星町地区内での導入を予定している。

 防犯灯は電機大手のパナソニック(大阪府)が開発。既存製品に比べ、波長が長く光の拡散が少ない電球色で、電灯の角度を工夫するなどして上方への光漏れが一切ないという。昨年7月から美星町地区内3カ所に10基を試験的に設置して改良を加え、今年1月に国際ダークスカイ協会から国内メーカーでは初めて「星空に優しい照明」と認められた。

 美星町観光協会は、地区内に設置している白色LED(発光ダイオード)の防犯灯約400基について、今後1年程度ですべて交換する意向。防犯灯の価格が分からないため、費用の総額は不明だが、自己資金や市補助、山陽新聞社や中国銀行などが連携したクラウドファンディング(CF)サービス「晴れ!フレ!岡山」でまかなう。CFサービスは最終目標額の500万円に対し、26日現在で既に上回っている。

 同町は1989年、全国に先駆けて光害防止条例を制定し、美しい星空をPRするまちづくりを進めてきた。しかし、同様の取り組みをする自治体が増えているため、よりブランド力を高めようと官民一体の「星守(ほしもり)プロジェクト」を組織し、保護区認定を目指している。申請は今秋にもする予定で、同協会は「防犯灯の完成を待っていた。認定に弾みをつけたい」としている。

 星空保護区認定制度 天文学者らでつくるNPO・国際ダークスカイ協会が、光害の影響のない美しい夜空を保護するための優れた取り組みをたたえる仕組み。認定には「街灯の影響をできるだけ受けずに星空を眺められる」「星空保護の住民意識が高い」といった条件があり、国内での認定は沖縄県の西表石垣国立公園のみとなっている。

(2020年02月26日 22時29分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ