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岡山県重文に金銅造池田光政坐像 計9件を文化財に指定・認定

金銅造池田光政坐像
金銅造池田光政坐像
木造菩薩坐像
木造菩薩坐像
上田繁男氏
上田繁男氏
備前焼の製作道具の一部
備前焼の製作道具の一部
岡山県重文に金銅造池田光政坐像 計9件を文化財に指定・認定
 岡山県教委は25日、閑谷神社(国重要文化財、備前市閑谷)に祭られている岡山藩主池田光政(1609~82年)の像を県重要文化財にするなど計9件を新たに県文化財に指定・認定すると発表した。

 重要文化財は6件。旧閑谷学校(国特別史跡)の敷地内にある閑谷神社の「金銅造池田光政坐像(ざぞう)」(像高約60センチ)は、同校を創設した光政の束帯姿をかたどった座像。藩郡代津田永忠(1640~1707年)によって1704年に制作され、現存する光政の肖像としては最も古い。

 鹿忍神社(瀬戸内市牛窓町鹿忍)の「木造菩薩(ぼさつ)坐像」(像高約40センチ)は10世紀前半の作。半身に欠損があるが、神像形式で制作された県内最古の神仏習合像。現在は県立博物館(岡山市北区後楽園)に寄託されている。

 重要無形文化財保持者には、津山市上横野に伝わる「横野和紙」と呼ばれる手すき和紙(みつまた紙)を手掛ける上田繁男氏(77)=津山市=を認定する。江戸時代に津山藩の御用紙すきを拝命した上田家の6代目で、自身の上田手漉(てすき)和紙工場は2019年に山陽新聞奨励賞(文化部門)を受賞している。

 重要有形民俗文化財は、備前市が一括保存している江戸時代以降の備前焼の製作道具1100点。天然記念物となる土居神社(美作市土居)のコヤスノキはトベラ科の常緑低木。国内での分布は岡山県中・東部と兵庫県西部に限られ、同神社のものが樹高約6・7メートル、枝張り約8・5メートルと県内で最も大きい。

 これとは別に、11年に重要文化財に指定した宝福寺(総社市井尻野)の古文書(10通)に、その後確認された3通を追加指定することも決めた。

 今回を含め、県指定文化財は498件。県重要無形文化財の保持者・団体は16人1団体となる。いずれも県文化財保護審議会の答申に基づいて決定した。3月上旬の県公報告示によって正式に指定される。

(2020年02月25日 23時07分 更新)

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