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逃げ遅れ防げ マイ・タイムライン 福山で講習会、市民ら個別計画作成

須賀さん(左)の説明を聞く参加者
須賀さん(左)の説明を聞く参加者
 西日本豪雨(2018年)を受け、住民が水害時の避難行動を時系列で決めておく「マイ・タイムライン」作成の重要性を学ぶ講習会が23日、福山市役所であった。鬼怒川氾濫(15年)で大規模な浸水被害を経験し全国に先駆けて町内会単位でタイムラインを導入した会社員須賀英雄さん(69)=茨城県常総市=が講演。日ごろの備えの大切さを訴えた。

 芦田川を管理する福山河川国道事務所が主催し福山、府中市民約110人が参加した。

 防災士の資格を持つ須賀さんは鬼怒川の決壊で地域の9割が床上浸水し、建物の上階へ垂直避難した住民は水が引くまで3日間家から出られなかったと解説。教訓として行政から避難指示が出ているのに大丈夫だろうと根拠のない判断があったことと、避難計画がなく右往左往しているうちに水が押し寄せたとし「その逃げ遅れを防ぐのがマイ・タイムラインだ」と強調した。

 参加者はその後、国が考案したタイムライン作成キッドを使い、河川決壊の3日前から災害情報の収集や避難時の持ち出し品などを、日や時間単位でチェックシートへ書き込み、家族構成に応じた個別計画を作成した。

 西日本豪雨で尾道市の友人が土砂崩れで亡くなったという福山市神村町の建築士男性(69)は「地元住民に作成を呼び掛ける重要性を痛感した」と話した。

(2020年02月24日 15時27分 更新)

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