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岡山・奉還町商店街で防災訓練 連動型報知器を2丁目全店に設置

訓練で、火に見立てた的に水消火器で放水する店主ら
訓練で、火に見立てた的に水消火器で放水する店主ら
奉還町商店街に設置された連動型火災報知器
奉還町商店街に設置された連動型火災報知器
 岡山市北区奉還町の奉還町商店街振興組合は、火災時に発生元だけでなく、近隣店舗でも警報が鳴る「連動型火災報知器」を84店舗に設置した。アーケード内に店が密集し、延焼の恐れがあることから一致団結して初期消火や避難に当たる。22日には初の本格的な防災訓練を行った。

 報知器は、空き店舗も含む奉還町2丁目の全店舗に導入した。近隣3~6店ずつの計21グループに分け、火災時にはグループ内の全店で警報が鳴る仕組み。市消防局によると、商店街による同様の取り組みは全国でも珍しいという。

 きっかけは2016年12月に新潟県糸魚川市内の商店街など約150棟を焼いた大規模延焼火災。消防庁は17年、再発防止への検証事業として連動型火災報知器を全国各地に設置し、奉還町2丁目の4店舗にも設けた。振興組合はこれを拡大しようと、今年1月末に84店舗に取り付けた。整備費は約70万円で、うち3分の2を市が商店街振興対策として補助した。

 22日の訓練は商店街の衣料品店から出火したとの想定で、約20人が参加した。報知器が鳴ると、火元の店舗が119番。火災に気付いた近隣の店主らが、火に見立てた的に水消火器で放水したり、近くのコミュニティースペースに避難したりした。

 振興組合の畝本伸三専務理事は「夜間は人がいない店舗も多く、火災に気付かなければ延焼する恐れがある。万一の際には被害を最小限に食い止め、店主や周辺住民の防災意識の向上にもつなげたい」と話した。

(2020年02月22日 19時26分 更新)

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