山陽新聞デジタル|さんデジ

カキいかだ熟成の日本酒 引き揚げ 23日に備前の産直市場で販売

海中から引き揚げた酒の状態を確認する関係者
海中から引き揚げた酒の状態を確認する関係者
 備前市日生地区のカキいかだにつるして熟成させていた日本酒が19日、海中から引き揚げられた。瀬戸内海のカキ殻を活用して育てた「里海米」を使った純米吟醸酒で、熟成期間1カ月と2カ月の2種類をつくった。23日に日生町漁協の産直市場・五味の市(同市日生町日生)で販売する。

 里海米の普及を図る「瀬戸内かきがらアグリ推進協議会」が企画した。事務局のJA全農おかやまの職員ら7人が、いかだに結んだロープをたぐり、酒の入った袋を水揚げ。瓶を取り出して、ひび割れがないかなどを確認した。

 里海米は、産業廃棄物になっていたカキ殻を使い、土壌改良した田んぼで作ったコメ。環境保全の趣旨に賛同した酒造会社・梅錦山川(愛媛県)が2018年、里海米を原料にした酒を発売。今回は初めて海中熟成に挑戦し、昨年12月と1月に720ミリリットル瓶を51本ずつ沈めていた。

 海中で波に揺られると酒蔵より熟成が進むといい、試飲した同協議会の伍賀弘会長は「飲み比べてみると、甘みやうま味が増していることが実感できた。ぜひカキと一緒に味わってほしい」と話した。23日は午前8時から、1本2千円で売り出す。

(2020年02月19日 20時02分 更新)

あなたにおすすめ

ページトップへ