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23日 往年のアイドル映画上映会 岡山の吉富さん 4作品の魅力話す

上映会のちらしを手に、往年のアイドル映画の魅力を語る吉富さん
上映会のちらしを手に、往年のアイドル映画の魅力を語る吉富さん
上映される4作品のパンフレット
上映される4作品のパンフレット
 1970、80年代を彩ったアイドルの主演映画の上映会が22日、岡山市北区天神町の県天神山文化プラザで開催される。上映するのは「伊豆の踊子」(山口百恵さん)、「野菊の墓」(松田聖子さん)、「時をかける少女」(原田知世さん)、「ぼくらの七日間戦争」(宮沢りえさん)の4作。当日、作品解説も兼ねたトークを担当するシネマ・コレクターズ・ショップ映画の冒険(同奉還町)店主の吉富真一さん(62)に、魅力や見どころを聞いた。

 ―往年のアイドル映画はどんな存在だったのか。

 今や会いに行けるアイドルもいるが、当時、アイドルの活躍に触れられるのはテレビやレコードくらいで、高根の花だった。映画はアイドルの別の一面が見られる貴重な機会。若者がこぞって映画館に足を運び、大ヒットが相次いだ。4人は各世代を代表する存在で、作品も注目された。

 ―各作品の見どころは。

 いずれも4人にとって初主演映画。せりふや演技はつたないが、山口さんを除き、今も歌手、女優として輝く彼女らの原点ともいえる作品だ。当時アイドルは歌手でもあった。CMから一躍人気者になった宮沢さん以外は、主題歌も歌っている。映画と一緒に歌声を楽しめるのもポイントだろう。

 ―各作品のエピソードは。

 山口さんはデビューから7年で引退した伝説的存在。後に夫となる三浦友和さんとはゴールデンコンビと呼ばれて何度も共演した。その最初が「伊豆の踊子」。まさに伝説のきっかけと言ってもいい作品だ。明治時代が舞台の「野菊の墓」では松田さんが結い上げ髪でおでこを見せて演じている。松田さんと言えばおでこの見えない聖子ちゃんカットがシンボル。いつもと違う髪型は物議を醸した。

 原田さんは無名の存在から「時をかける少女」で一躍人気アイドルになった。角川映画発の人気者として、薬師丸ひろ子さん、渡辺典子さんとともに角川三人娘と呼ばれた。「ぼくらの七日間戦争」は他の3作と比べ、アイドル映画然としておらず、宮沢さんは登場人物の1人といった扱い。公開は平成を間近に控えた昭和63年。1人で歌も演技もやるアイドルがいなくなっていく時代を反映しているのでは。

 ―上映は35ミリフィルムだ。

 映像中に傷が見えたりすることもあるのがフィルムの味。映写機の音もうるさいかもしれないが、それも含めて当時の雰囲気を楽しめるだろう。

(2020年02月20日 11時07分 更新)

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