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奈義で英訳「横仙歌舞伎」上演 せりふや動きで観客の笑い誘う

観客の笑いを誘った英語での横仙歌舞伎
観客の笑いを誘った英語での横仙歌舞伎
 江戸時代から奈義町に伝わる岡山県重要無形民俗文化財「横仙(よこぜん)歌舞伎」の冬の公演(保存会主催)が16日、豊沢の町文化センターで開かれ、町内の英語教室生らが初めて英訳した歌舞伎を上演した。分かりやすい発音と歌舞伎特有の大きな動きがユーモラスで、町内外からの約250人の笑いを誘った。

 教室生11人と講師の町国際交流員が出演。昨秋から保存会の指導を受けながら練習を積んできた。源義経の家来・佐藤忠信が義経を慕って旅する静御前を救う「義経千本桜 道行(みち/ゆき)の段」を上演した。

 静御前を追う逸見藤太に家来が「monster(モンスター) bear(ベアー)(化け物熊)」と忠信の強さを表現。藤太たちが恐怖で縮こまると会場から笑いが起きた。忠信と藤太の決闘では、藤太が「too(トゥー) strong(ストロング)(強すぎる)」と尻尾を巻いて逃走。退散する藤太たちに大きな拍手が送られていた。

 友人と訪れた勝央町の女性(76)は「家来や藤太の動き一つ一つにくすっと笑わされた。普段の歌舞伎と雰囲気が違って面白かった」と話した。

 一方、保存会は牛若丸が兵法の巻物を求めて苦心する「鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき) 菊畑の段」を情緒たっぷりに上演。地元の和太鼓グループ「歌舞鼓音座(かぶくんざ)」は勇壮な演奏を披露した。

(2020年02月19日 17時46分 更新)

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