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松平家ゆかり 名刀の写しお披露目 津山郷土博物館で4月展示

「太刀 銘 安綱」の写しと制作した三上さん
「太刀 銘 安綱」の写しと制作した三上さん
 津山藩松平家ゆかりの名刀2振りの写しを制作している津山市は18日、完成した国宝「太刀 銘 安綱(やすつな)(名物童子切(どうじぎり)安綱)」を市役所でお披露目した。3月に完成予定の国重要文化財「刀 無銘 正宗(名物石田正宗)」の写しとともに、津山郷土博物館(同市山下)の4月のリニューアルオープンに合わせて展示し、観光客誘致につなげる。

 安綱(刃長80センチ)は平安時代、伯耆(ほうき)(鳥取県)の刀鍛冶安綱の作で、京の都を荒らす鬼の酒呑童子(しゅてんどうじ)を切ったという逸話がある。徳川家康から次男の結城秀康に贈られた。家康のやしゃごに当たる津山藩松平家の初代藩主・松平宣富(のぶとみ)が、津山入りの際に正宗(刃長68・8センチ)とともに持ち込んだとされる。2振りは東京国立博物館が所蔵している。

 安綱の写しは、広島県の刀匠三上貞直さん(64)が昨秋から制作。もやがかかったような刃文などを再現しており「何度も本物を見てイメージを膨らませた。刀が重ねてきた歴史に思いをはせてほしい」と話した。

 4月1日~5月24日、刀剣を題材にしたキャラクターとコラボレーションした企画展「天華百剣と名刀写し展」で展示。秀康ゆかりの甲冑(かっちゅう)も飾られる。

 会期中は三上さんが参加するトークショーなどもあり、専用ホームページで参加者を受け付けている。

(2020年02月18日 20時38分 更新)

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