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サッカー岡山勢 地域を活気づける躍進を

 サッカーの岡山勢が新たなシーズンに臨む。先陣を切るのはJ2のファジアーノ岡山だ。23日、ホームのシティライトスタジアム(岡山市)で金沢と開幕戦を戦う。昨季の9位から躍進し、悲願のJ1昇格を果たしてほしい。

 鍵を握るのは昨季、22チーム中15位の49点だった得点力のアップである。攻撃を引っ張った仲間隼斗選手はJ1へ昇格した柏に移籍したが、J2琉球で14点を挙げた22歳の上門知樹ら8選手が新しく加わったことは楽しみだ。

 「若くて伸びしろがあり、これから岡山で力を付け、J1でプレーしたい野心を持った選手をリクルートした」。原靖強化部長が本紙の記事で語った補強の意図は、クラブのカラーも表している。元日本代表や強力な外国人選手を加えて一気にパワーアップを図るチームもある中、若手を育成し、着実な積み上げで立ち向かう姿勢である。

 J2は11月まで42試合を戦う長丁場になる。22チームのうち上位2チームがJ1に自動的に昇格し、3~6位はJ116位も含めたプレーオフで昇格を争う。

 ファジアーノは昨季、終盤に主力の戦線離脱が相次ぎ、プレーオフ進出を逃す要因となった。けがを防ぐとともに、選手層を厚くすることも大きな課題だ。

 底上げに向けて沖縄、宮崎キャンプで選手は激しい競争を重ね、締めくくりとなるJ1広島との練習試合でも善戦した。2年目の有馬賢二監督は「昨季より早く仕上がり、手応えを感じている」と語っており、期待は膨らむ。

 一方、岡山湯郷ベル、吉備国大シャルムが参戦する女子のチャレンジリーグウエストは4月に始まる。なでしこリーグの3部に当たり、東西各6チームに分かれ、3回戦総当たりで争う。

 岡山の両チームは同5日、美作市の美作ラグビーサッカー場での開幕戦で戦い、7月19日のリーグ最終戦も高梁市の神原スポーツ公園での「岡山ダービー」となる。地元ファンは楽しみだろう。

 スポーツは見る人に感動を与え、特に地元チームの活躍が活気をもたらすことは昨年のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会でも示された。サッカーは東京五輪で日本の活躍も期待され、それによっては国内リーグもさらなる盛り上がりが望めよう。

 ファジアーノは今季もホームゲーム入場者1万人を目指す「チャレンジ1」に取り組む。昨季は1試合平均9444人で、3年ぶりに増加に転じた。2016年以来の目標達成には、シーズン序盤の集客が課題という。入場料の値上げなどの懸念材料はあるが、チームの躍進に地域の後押しは欠かせない。

 岡山のスポーツ界では、バレーボールV1女子の岡山シーガルズが今季、過去最高に並ぶ2度目の準優勝を飾り、地域は沸いた。サッカーもぜひ続いてもらいたい。

(2020年02月15日 08時00分 更新)

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