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茶の湯と備前焼 取り合わせの魅力 岡山県立博物館で特別展開幕

備前焼の茶道具の取り合わせを楽しむファンら
備前焼の茶道具の取り合わせを楽しむファンら
 備前焼の茶道具を紹介する特別展「備前のある場所―取り合わせの魅力」(岡山県教委など主催、山陽新聞社共催)が14日、岡山市北区後楽園の県立博物館で開幕した。千利休らの活躍で茶の湯がブームとなった室町後期~桃山期の優品が、愛好家らを引きつけている。

 備前焼が鑑賞の対象として愛好されるきっかけとなった茶の湯に着目。会場には、素朴なろくろ目を残した建水(けんすい)やへら目が力強い花入れ、鮮やかな桟切(さんぎり)が映える水指など備前の逸品38点に、唐津や信楽、瀬戸などの茶道具を合わせて展示している。

 利休の師・北向道陳(きたむきどうちん)所持と伝わる「備前水指」は、ふた裏に利休の花押(かおう)が記された「黒塗小棗(なつめ)」と楽焼創始者・長次郎作の「黒楽茶碗(わん)」を取り合わせており、訪れた人は往時の茶席に思いをはせていた。

 岡山市南区の男性(71)は「現代茶陶とはひと味違う存在感がある。各地の焼き物との取り合わせも面白いですね」と見入っていた。

 開幕に先立ち開会式があり、若林昭吾県茶道連盟会長、山田寛人館長ら5人がテープカットした。

 3月31日まで。午前9時半~午後5時。2月17、25日、3月9、16、23日休館。一般450円、65歳以上220円、高校生以下無料。3月1日午後1時半から展示協力する中之島香雪美術館(大阪市)の梶山博史学芸課長が記念講演する。

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 瀬戸内市が購入を目指す国宝の備前刀「太刀 無銘一文字 山鳥毛(さんちょうもう)」の特別陳列(2月29日まで)も同日スタート。市の資金調達が目標額に到達して初のお披露目とあり、刀剣ファンの女性らが詰めかけた。

(2020年02月14日 11時42分 更新)

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