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国重文・旧大國家住宅を特別公開 和気、初の大規模改修中

二つのかやぶき屋根が連なった主屋を見上げる参加者
二つのかやぶき屋根が連なった主屋を見上げる参加者
解体中の蔵の屋根。担当者が野地板の二重構造を説明した
解体中の蔵の屋根。担当者が野地板の二重構造を説明した
 保存修理工事が進む江戸期の豪商邸宅「旧大國家住宅」(国重要文化財)の特別公開が9日、和気町尺所の現地で行われた。昨年3月から初の大規模改修が行われており、2度目の公開。町内外の約130人が、二つのかやぶき屋根を瓦屋根で連結した「比翼入り母屋造り」の主屋(おもや)(1760年建造)や解体中の蔵などを見学した。

 酒造などで財を成した大國家の邸宅で、敷地は2859平方メートル。主屋などの主要建築物を半解体し、利用可能な柱と新しい木材で組み直す工事が行われており、現在は蔵や井戸場を解体している。

 この日の公開は4回に分けて実施。設計監理を担う文化財建造物保存技術協会(東京)の担当者の案内で、敷地内を巡った。

 一行は重厚な造りの主屋に続いて蔵に移動。設けられた高さ約5メートルの作業用足場から、屋根の構造を間近で見学した。担当者から「防水性を高めるためか、下地の野地板は二重になっている。再生に向け、破損状況や過去の修理跡を調べながら、丁寧に解体を進めている」などと説明を受けた。

 和気閑谷高3年女子生徒(18)は「柱が太くて堅固な作りだった。建築系の専門学校に進学するので、参考にしたい」と話していた。

 改修に向け、邸宅の一般公開は2016年末で休止。主屋の解体は今年4月以降に始め、完成は27年を見込む。特別公開は施設管理の一般財団法人・大国家(岡山市)と、町教委が昨年6月に続いて企画した。今後も節目に合わせて公開する。

(2020年02月10日 18時15分 更新)

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