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子どもらが社会貢献の「志」語る 岡山で「立志教育支援フォーラム」

「志」を発表した児童生徒と提唱者の角田識之さん(中央)
「志」を発表した児童生徒と提唱者の角田識之さん(中央)
 企業経営者や教育、医療関係者らさまざまな立場の有志が全国各地で展開している「志授業」を県内の小中学校に広げていこうと1日、山陽新聞社さん太ホール(岡山市北区柳町)で「立志教育支援フォーラム」が開かれた。社会に貢献する意志を育むキャリア・道徳教育を受講した子どもらが参加し、「志」とそれを実現するための人生プランを語った。

 志授業は、社会人のボランティア講師が小中学校などに出向いて行う無償の出前講座。講師の経験や郷土の偉人の生き方を例に、子どもたちに、社会の役に立つ「志」に基づいた職業や人生設計を考えさせる。県内では2014年から始まり、延べ44校・4885人が受講している。

 フォーラムでは、県内などの小中高校生9人が発表した。これから歩んでいく道と志を、登山に見立てた年代ごとの具体的な行動計画「お役立ち山」を示しながら説明した。

 「漫才師になり、人を笑顔にし、人と人が仲良くなり、争いをしないようにする」(岡山市立高島小4年宮本悠生君)

 「天文学者になり人間が住める惑星を見つけ、人類の将来が安心できるようにする」(岡山市・朝日塾小5年軽部栞奈さん)

 「日本に住む多くの人が幸せになり、世界に誇れる国にする。そのために総理大臣になる」(岡山市立鹿田小6年大澤寿太郎君)

 「環境省に入って、自然環境を守る仕事をして、世界中の人が気持ちよく住める地球にする」(備前市立日生東小6年川淵悠矢君)

 「作家になって人の心に響く本を書くことで、しっかりした考えを持った人を増やし、いじめや犯罪を少なくする」(岡山市立庄内小6年近保汐音さん)

 「たくさんの人に頼られて、誰かの心のよりどころになる」(鳥取県米子市立福生中1年前田明香里さん)

 「得意の英語を生かして外交官になり、すべての男女が平等に生きる世界をつくる」(岡山市・就実中2年高森啓史さん)

 「環境を守るための活動をしながら、環境の大切さを子どもたちに伝える環境コンサルタントに」(岡山市・岡山学芸館高2年森本悠乃さん)

 「人々の気持ちに寄り添い、信頼される看護師になり、すべての人が一日一日を安心して幸せに暮らせる手助けをする」(倉敷市・清心女子校2年東瑠夏さん)

 提唱者で経営コンサルタントの角田識之(のりゆき)さん=東京=の講演もあり、「子どもたちに『人生経営の社長になろう』と呼び掛け、自分の人生を自分で決める意志決定力を育む。ぶれない生き方、『人生の北極星』を見いだしてもらうのが志授業」と理念を語った。

 フォーラムはNPO法人「岡山立志教育支援プロジェクト」(角田みどり理事長)が県内で初めて開催。約200人が集まり、来賓の岡山、美作、備前市の各市長や県教委の幹部も志授業の教育効果に期待の声を寄せた。

(2020年02月01日 17時41分 更新)

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