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本番に備え大鏡餅を準備 美作・顕密寺 2日に五大力餅会陽

懸命に餅つきをする檀家ら
懸命に餅つきをする檀家ら
 総重量185キロの巨大な餅と台を抱えて歩く美作市重要無形民俗文化財・五大力(ごだいりき)餅会陽が2日、尾谷の顕密寺で行われる。会陽奉賛会は31日、境内で餅つきを繰り返し、二つの大鏡餅を仕上げた。

 檀家(だんか)ら約125人が作業した。地域で収穫されたもち米600キロを使用して順次蒸し上げ、白い法被を着た男性が5基の木の臼を使って「よいしょ、よいしょ」ときねで力いっぱいつき続けた。

 女性たちが型枠に餅を移して、下餅(直径90センチ、重さ81キロ)と上餅(80センチ、53キロ)を作り上げた。たくさんの投げ餅、寄進者のお返しに贈る餅も丸めてそろえ、乾かした。

 2日は午前10時から、小学生が上餅のみを抱える時間を争う子ども力餅会陽を行う。本番は午後1時からの予定で、下餅と上餅を1メートル四方の台(約50キロ)に載せて運んだ距離を競う。昨年の優勝記録は29・64メートル。参加は当日受け付ける。

 奉賛会の国司三郎会長(71)は「準備は万端。大勢の方にお参りしてもらい、楽しんでもらえればありがたい」と話した。

 会陽は1221(承久3)年、隠岐島に流される後鳥羽上皇が顕密寺に立ち寄った際、近くの農民が餅を献上したのが始まりとされる。戦後、距離を競う競技形式を取り入れたという。

(2020年01月31日 17時38分 更新)

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