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岡山県庁耐震化工事10月着手 23年度完成、大規模停電に対応

新設されるエネルギーセンター(中央)の完成予想図
新設されるエネルギーセンター(中央)の完成予想図
岡山県庁耐震化工事10月着手 23年度完成、大規模停電に対応
 岡山県は、県庁の本庁舎本館と議会棟旧館の耐震化工事に10月に着手する。南海トラフ地震を想定して震度6強に耐えられる性能を確保するとともに、自家発電設備を備えたエネルギーセンターを新設して3日間の大規模停電に対応できるようにするなど防災機能の向上を図る。2023年度中の完成を目指す。

 改修工事は、本庁舎本館(地上9階地下1階)と議会棟旧館(地上3階地下1階)に補強のための筋交いを取り付けたり、鉄筋コンクリート劣化防止の措置を施したりする。現在、地階にある非常用自家発電設備は浸水の恐れがあるため、本館南側にエネルギーセンター(地上5階)を増築して集約。72時間稼働できる最新のものに更新する。

 本館の部署の配置は全面的に見直す。危機管理部門は2階に移し、新設の通路を通じて災害対策本部会議が開かれる東棟との行き来をしやすくする。執務スペースの4~9階は基本的に壁や扉がない開放的なオープンフロアとし、地階には16年に営業をやめた食堂が入る。

 工事は3期に分ける計画で、影響を受ける部署は期間中、県警本部が新庁舎に移転することで生まれる西庁舎などの空きスペースを一時的な執務場所とする。

 議会棟旧館は、本会議場壁面で見つかった強度の弱いコンクリートブロックの撤去工事などを計画。22年4~11月の8カ月間は全員協議会室を改装して議場に代用する。

 本庁舎本館と議会棟旧館は戦後日本を代表する建築家・故前川国男氏の設計で知られる。築60年以上が経過し、現行の耐震基準を満たしていない。総事業費は169億円。

(2020年01月29日 11時12分 更新)

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