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観光施設、空港などで新型肺炎対策 感染拡大に警戒強める

後楽園の正門脇から前に移された消毒液で手を洗う観光客
後楽園の正門脇から前に移された消毒液で手を洗う観光客
 中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスの肺炎がアジア各国に広がる中、岡山県内の観光施設や空港などが警戒を強め、注意喚起や感染阻止の対策を取っている。中国の春節(旧正月)に伴う大型連休が24日から始まり、住民の移動が活発化する可能性があるためだ。県は23日、関係部署による連絡会議を開き、県民への迅速・的確な情報提供に努める方針を確認した。

 岡山市の後楽園では、正門だけに置いていた手指の消毒液を22日から南門にも増設。中国人旅行者の増加も予想されるだけに「設置箇所をさらに増やすことも検討したい」と後楽園事務所。近くの岡山城も23日、消毒液の設置箇所を1カ所増やして4カ所とした。

 上海便がある岡山桃太郎空港(同市)では、広島検疫所岡山空港出張所が水際対策を進める。武漢市からの乗客向けに体調不良の場合は申告を求めるポスターを7日から掲示。入・帰国後に発熱などの症状が出た際の留意事項を記したカードの配布も始める予定だ。

 県内大学の多くはまだ様子見だが、岡山商科大(岡山市)はこの日、中国人留学生392人に帰国時の留意点を記したメールを一斉配信した。山陽学園大(同市)も武漢出身の学生2人に帰国の自粛を呼び掛けた。倉敷芸術科学大(倉敷市)は学生の動向を授業の出欠などで把握している。

 県の連絡会議には、県教委や県警などから13人が参加し、県内での患者発生に備えた対応も共有した。県保健福祉部の則安俊昭参与は「県民に過度の緊張を与えないよう、適切な対策や情報提供を行っていく」と話した。

(2020年01月23日 21時13分 更新)

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